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子どものわがまま どうしつける?子どもの人間力を伸ばす親の対応

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子どものわがままのしつけ方

子どものわがままに困った!
  • 2~3歳児のわがままが増えてきて困っている。

  • 幼児のわがままに対してどうやってしつければ良いか悩んでいる。

  • 子どものわがままにイライラしてつい怒鳴ってしまう。

 ↑このように、子どもが2~3歳になってわがままが増えてくると悩まされる時期ってありますよね。

 うちの息子も いつもというわけではなく波があるのですが、わがままが酷いと感じる時期があります。

 そんなときは、私もつい怒りに任せて怒鳴ってしまうことがあります。

 しかし、怒鳴った後で冷静になって息子と話し合ってみると、「なるほど、一理あるな」と思うような理由や考え方が、子どもなりにあったりします。

 今回は自戒の意味も込めて、子どものわがままとの上手な付き合い方について、私なりの考え方をご紹介したいと思います。

子どものわがままは子どもが成長する絶好のチャンスでもあります。
きちんと向き合って、子どもの人間力を伸ばしてあげたいと思います。

 

 

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幼児期の子どものわがままとは?

 子どもが2~3歳にもなると、「おもちゃ買って!」「アイス買って!」「お菓子食べたい!」などのおねだりや「自分じゃできないから、やって」「抱っこして」「一緒に遊んで」などの甘え、「このおもちゃはボクのもの!絶対かさない!」「ボクもやりたい!自分でやりたい!」「今、ママと遊ぶのはボク!パパはあっちへ行って!」などの自己主張など、赤ちゃんの頃に比べると実にさまざまな要求を訴えてきます。

 また、要求が通らない場合にはかんしゃくを起こして大声で泣いて叫んだり、暴れたりして不満を身体中で主張します。

 子どものわがままに困らされる一番の理由は、このかんしゃくに手を焼くからではないでしょうか?

 だからと言って、子どものかんしゃくに負けて要求をすべて聞いてあげる訳にはいきません。

 しかし、要求をすべてわがままだと はねつけて一切きかないというのも子どもの成長にとって不健全なことだと思います。

 なぜなら、ひとつひとつのわがままには子どもなりの考えや別の訴えが隠れていることが多いからです。

子どものわがままにはどう対応すべき?

 一口に子どものわがままと言っても、おねだり甘え自己主張など種類があります。

 また、それぞれのわがままには元となる欲求があります。

 そこで、親は正しくその欲求の正体を見極め、欲求レベルに合わせた対応をとることが求められます。

子どもの「おねだり」に対してうまく対応するには?

 「おねだり」は大抵の場合、「お腹が空いた」「お菓子が食べたい」などの食欲や、「あのおもちゃが欲しい」などの物欲など、原始的な欲求が元になっています。

 原始的な欲求は社会生活を行う上では上手くコントロールしなければなりません。

 脳(特に前頭前野)がまだ発達途中段階にある幼児では、原始的な脳から発せられる この欲求を抑える働きが弱いです。

 年齢とともに脳が発達すれば徐々に我慢ができるようになってきます。

 しかし、欲求をただ我慢するだけでは不満が溜まるだけで いずれ爆発してしまいます。

 あるいは「我慢=諦めること」を重ねすぎると、何事も前向きに取り組むことができなくなったり、夢や目標を持てない人間になってしまう可能性があります。

 そこで、「代わりのもので代用する」「時間を空けて後から欲求を満たす」「何らかの働きに対するごほうびとして欲求を満たす」など、自分の望みをうまく叶える(折り合いをつける)方法を身に着ければ、欲求を自分で上手くコントロールできるようになります。

 そのために、子どもが「何か買って」とおねだりしてきた時は すぐに「ダメ。我慢しなさい」と言うのではなく、「どうしたら買ってもらえると思う?」と子ども自身に考えさせ、交渉させることが重要です。

 例えば、「おもちゃは諦めるから、代わりにお菓子を買って」「次の日曜日にパパと来た時に買って」「買い物の荷物を持つから買って」など、子どもが上手く交渉できるように 親がうまく誘導してあげてください。

 このとき、「ごはんの時に野菜もちゃんと食べるから買って」では検証が後からになってしまい、子どもが約束を守れない場合が十分考えられます。

 ですので、「お買い物が終わるまでは親のそばに居て静かにしている」など、その場ですぐに約束が守られたかどうかを親子共にはっきりと分かる条件を引き出してください。

 わがままの度にこのような交渉をすれば、子どもの「交渉する力」を伸ばすことができます。

 大人の世界、特にビジネスの世界では自分の目的を果たすために、利害関係にある相手と交渉しなければなりません。

 そんなとき、「こちらは我慢しますので、どうぞ好きなようになさってください」などと交渉する人間はいません。

 実際には「こちらはAの件について譲歩しますので、そちらはBの件について善処をよろしくお願いします」と上手く交渉しようとするはずです。

 自分の目的達成のために上手く交渉して相手の協力を引き出せる人こそが、子どもに将来的になって欲しい人物像だと思います。

私は子どもに「きちんと我慢できるエライ子」よりも「目標や目的をあきらめず、どうすれば叶えられるか を考えて行動できる人」になって欲しいと考えています。

 

子どもの「甘え」に対してうまく対応するには?

 「甘え」は幼児の場合、「弱みや欠点も含めた ありのままの自分を相手に受け入れて欲しい」「相手に愛されていることを確認したい」など、特定の相手に対する欲求が元になっています。

 保育園や幼稚園では ききわけが良く なんでも自分でできる子が、家に帰るとママに抱っこをせがんだり、着替えや食事を手伝ってもらいたがる「甘えたっ子」というパターンは良くある話だと思います。

 甘えられる方の身としては「こんな甘えたで大丈夫かしら?」と心配するかもしれませんが、基本的には子どもが甘えたがっているときは 好きなだけ甘えさせて大丈夫です。

 なぜなら、幼少期にしっかり甘えられたかどうかで、その後の子どもの脳の発達や大人になったときの人格・性格などに大きく差がでるからです。

 それについてはこちらの記事↓で詳しくご紹介しています。


 子どもが甘えてくるときは(たとえ何歳だとしても) やさしく抱きしめたり、子どもの目を見つめながら手をにぎってあげましょう。

 また、ご飯を食べさせて欲しいと甘えてくるときは 目を見つめながら食べ物を口に運んであげたり、着替えさせてほしいと甘えてくるときは 着替えの途中で抱きしめたり、襟元から頭を出したときに見つめ合ったりしながら着替えさせてあげると、「甘えさせ」の効果が高まります


 ちなみに、子どもを「甘えさせる」のはOKですが、「甘やかし」はNGです。

 例えば、本当は子どもが自分で食べられるにもかかわらず、「汚れるから」「時間がないから」「まだ上手にできないから」などの理由で親が率先して子どもの口に食べ物を運んだりするのは、子どもの成長する機会を奪う行為になります。

 「甘えさせる」と「甘やかす」の混同には気を付けたいものです。

 

子どもの「自己主張」に対してうまく対応するには?

 子どもの自己主張は「自分が重要な存在であることを確認したい」「自分の判断や考え方を尊重して欲しい」「自分に能力があることを認めて欲しい、または自分で確認したい」などの承認欲求が元となっています。

 基本的には自己主張は成長の証ですので、できるだけ尊重してあげるべきだと思います。

 しかし、子どもの自己主張がその場のルールやマナーにそぐわない場合はどうしてもその主張を抑えてもらわなければなりません。

 例えば、うちの息子の体験談ですが、先日、テーマパークの遊具に行列ができていたとき、息子がそれに並ばずに横入りしようとしたことがありました。

 当然、私はあわてて息子を遊具から引き離し、泣き叫ぶ息子を抱っこしながら列の最後尾に並びました。

 当時の息子としては「順番を抜かしてやろう」「順番なんて守らなくていい」と思って横入りしたのではありません。

 順番を待つためにみんなが並んでいるという社会的な行動がまだ理解できていなかっただけなのです。

(ちなみに、社会的な行動を司るのは脳の前頭前野と呼ばれる領域なのですが、幼児ではまだまだこの前頭前野が未熟な状態です。)

 息子の主張としては、「自分が遊びたい遊具が目の前にある」そして「いま(他の人が交代する瞬間)なら、その遊具は誰も遊んでいない」だから「自分が遊べるはずだ」と考えていたのです。

 ですから、「横入りしてはダメ」と言われても、「なぜ自分は遊ばせてもらえないのか?」と混乱するだけで、最初はひどく泣き叫んでいました。

 しかし、実際に列に並んで順番を待ち、自分の番になって初めて望んでいた通りに遊ぶことができると、後から「みんな順番を待ってたんだね。最初、(ママに対して)怒っちゃって ごめんね」と自分から謝ってきてくれました。

幼児でも、自分の主張が間違っていたことを素直に認められるものなんだと感心しました。
まさに、前頭前野がまた一歩成長したなと感じる瞬間でした。

 

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子どものわがままには本音が隠されている

 ここまで、子どものわがままについて欲求別の種類とそれぞれの対処法(考え方)をご紹介してきました。

 では今度は、子どものわがままには多くの場合に別の本音が隠されているというお話をしたいと思います。

 子どもは私たち大人よりもずっと言葉を知りません

 ですので、自分の欲求を正確に表現することが上手くできません。

 大人でも、ただ眠たいだけなのに ついイライラして周囲に対して悪い態度をとってしまったり、本当は寂しいだけなのに、パートナーに「どうして○○してくれないの?あなたって本当××ね」と不満や悪口を言ってしまったりすることがありますよね。

 大人でもこんなですから、子どもであればなおさらです。

 子どもがなにかを「欲しい!」と言ったとしても、本当に欲しがっているとは限りません。

 「欲しい」のではなく「良いな」と思っただけで、本当は「お母さん、これ見て!お母さんもこれを良いと思うでしょ?」と共感して欲しいだけなのに、言葉を知らないために「これ欲しい!」になってしまうことは子どもなら多々あります。

 大人でも、例えば夫婦で買い物中に 妻が「あの服かわいい」と言っただけなのに、夫がすかさず「また服ばっかり買って」などと口を滑らせると、たちまち妻は不機嫌になってしまうでしょう。

 このときの妻の心情としては、「別に欲しいって言ったわけじゃないのに。『本当だね』って相槌を打ってくれるだけで良かったのに」という感じです。

 子どもでも同じです。

 共感が欲しくて言っただけなのに、「またおもちゃを欲しがって!少しはガマンしなさい!」などと言われると、悲しい気持ちになるのは当然です。

 また、他にも「疲れている」「眠たい」「体調が悪い」「さびしい」「何か嫌なことがあってモヤモヤしている」ときなどは、子どもはそれをうまく言葉にできないために、本音とは関係のない別のわがままとなって訴えてくることが往々にしてあります。

親としては、子どものわがままに隠されている本音をしっかりと見抜いて、子どもが本当に求めている対応をしてあげたいものです。
(↑これがかなり難しいんですけどね。)

 

子どものわがままを聞いてあげられないときはどうすれば良い?

 どうしても子どものわがままに付き合ってあげられない、聞き入れてあげられない時があると思います。

 そんな時は子どものわがままに対してどのようにして断れば良いのでしょうか?

 とにかく「子どもは我慢しなさい!」「子どもは親の言うことを聞きなさい!」などと権威を振りかざすのでは、あまりに理不尽だと思います。

 「いい加減にしないと怒るよ!」「それ以上暴れるなら叩くよ!」などと力でおどすのも間違っています。

「いい子にしないと、もう知らないよ!きらいになっちゃうよ!」などと条件をみたさなければ拒絶するというのも心を傷つけるやり方だと思います。

 親が子どもを自分の思い通りに動かそうとするとき、子どもはそのやり方をしっかりと覚えています。

 そして、自分の友達などに対して、相手が自分の思うように動いてくれないとき、自分が親から受けたやり方を真似するようになります。

 例えば、「とにかく、ぼくの言うことをきけ!」「きかないと叩くぞ!」「きみは ぼくの言うことを聞かないから、もう一緒に遊んであげない!」などと振舞うようになります。

 こんなことでは、お友達がいなくなったり、クラスで問題児扱いされることが目に見えています。

 では、どうすれば良いのでしょうか?

 逆から考えてみましょう。

 お子さんにはお友達に対してどのように接して欲しいでしょうか?

 例えば、お友達になにかを頼みたいのに「いやだ」と断られたとしましょう。

 そんなとき、「じゃあ、今じゃなくて今度ならいい?」「お礼に○○してあげるから、お願いできないかな?」「○○がダメでも、××ならどう?これならお願いできる?」などと平和的に交渉して、お互いが納得のいく合意を得られる方がずっと良いと思いませんか?

 それなら、ぜひ親子の間でも(時間はかかると思いますが)わがままの度に交渉してみるのはいかがでしょうか?

 もちろん、相手は子どもなので交渉ははかどらないと思います。

 大切なのは、子どもに「どんなときも、あなたの気持ちを大事にしている」ということを感じてもらうことです。

 その上で、親も子もお互いに納得できる合意ができるまで話し合うと良いでしょう。

 ここで注意していただきたいのは、子ども相手に話し合いをしていると、大人の方が当然、知識も経験もあるので、つい「大人が正しくて、子どもが間違っている」「子どもの間違いを正してあげなくては」などと上から目線で話してしまいがちになりますが、気持ちや考え方を尊重するという意味では、大人も子どもも対等であるべきです。

 たとえ子どもの考えが明らかに間違っていたとしても、その考えに至った気持ちを否定してはいけません

 例えば、うちの息子は2歳のとき、「赤信号のときに横断歩道をどうしても渡ってみたい」というわがままを言っていました。

 私は「車にひかれたら死んじゃうからダメ!」と言って赤信号の度に息子と大騒ぎしていたのですが、とうとう息子が「死にたい!死んでもいいから赤信号でわたりたい!」と言いだしたので、これはちゃんと話し合わなければダメだと思い、なぜ息子が赤信号をそれほどまでに渡りたがるのか、落ち着いてきいてみることにしました。

 すると息子は「赤色が好きだから。それに、ぼくは強い子だから、車にぶつかっても大丈夫だから」と答えました。

 それに対して私は「強い子っていうのは、物理の意味じゃないよ…(汗)」とふき出しそうになりつつ、「そっか、赤はゆうちゃん(息子)が大好きな色だもんね。それに、ゆうちゃんはつよい子だから車にひかれても大丈夫だと思ってるのね」「じゃあ、もし車にぶつかったらどうなるか、Youtubeで見てみる?」といって、交通事故の動画を見せてあげました。

 動画はできるだけショッキングではないものを見せたつもりでしたが、息子はその動画を見てはじめて車にぶつかることが実際におそろしいことだと分かってくれたました。

 そして、それからは「赤信号で渡りたい」とは言いださなくなりました。 

 もし、私があのまま「赤信号は渡っちゃダメ!そういうルールなの!」「なんで言うこときかないの?!」「わがまま言うんじゃありません!」などと、息子の気持ちを無視し続けていたとしたら、もしかすると今でも息子は赤信号を渡りたがっていたかもしれません。

 

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まとめ―
子どもに将来どんな人間になって欲しいのかを見失わないことが大事

 では、これまでの内容をまとめます。

 子どものわがままには種類があります。それぞれのわがままに対して、次のような対応をするのがおススメです。

  • おねだり
    どうしたら要求が通るようになるかを子ども自身に考えさせ、交渉させる。

  • 甘え
    好きなだけ甘えさせて良い。ただし、甘やかしと混同しないように注意。

  • 自己主張
    自己主張は成長の証。できるだけ尊重してあげるべき。ただし、子どもの主張が間違っている場合は体験させて学ばせると良い。

 
 子どもはまだまだ知らない言葉が多いので、うまく自分の気持ちを表現することができません。

 ですので、子どものわがままには別の思惑や理由が隠されていることが多いです。

 子どものわがままに隠れている本音をしっかりと見抜き、子どもが本当に求めている対応をしてあげれば、きっと子どものわがままは落ち着いてくるでしょう。


 また、子どものわがままを断りたいときには、子どもの気持ちや考え方を尊重しながら、親子がともに納得できるまで交渉することが理想的です。

 「どうすれば 自分ならわがままを取り下げようと思うだろうか?」と子どもの立場にたって考えてみると良い解決方法がきっと見つかるはずです。

子どものわがままは子どもが成長する絶好のチャンスです。

 子どもに将来どんな人物に育ってほしいのかを意識しつつ、きちんと向き合って、子どもの人間力を伸ばしてあげてください。

 

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