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最近、「育児に疲れた」と感じている。
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以前のように子どもが可愛いと思えなくなってしまった。
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こんな風に感じたり、思ったりしている状況を解消したい。
現在、子育て中の親御さんなら、誰でも一度はこのように感じたり、悩んだりすることがあるのではないでしょうか?
もちろん、私もあります。
うちの息子は赤ちゃんのときから育てにくい子だと感じていましたので、育児疲れを感じたのも一度や二度じゃありません。
例えば、いくら工夫しても離乳食を食べてくれなかったり、なかなか卒乳できなかったり、トイレトレーニングが思うように進まなかったり、夜更かしが習慣化していたり、癇癪(かんしゃく)が激しかったり…などなど。
育児における悩みや課題に一生懸命取り組んでいるうちに、気が付けばいつのまにか育児疲れに陥っているのです。
育児疲れでない時は子どもが何をしていても可愛いと思えるのですが、育児疲れの真っただ中だと、子どもが同じことをしていても、ついイライラしていつものように可愛いと思えない時期があります。
そんな苦しい状況は長続きさせたくないですよね!そこで今回は…
育児疲れの原因と効果的な3つの解消法をご紹介していきます。
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育児疲れを感じる本当の原因
育児疲れの解消法をご紹介する前に、先に原因についてご説明しておきます。
それはズバリ、親の焦りや混乱などの心理的要因です。
それでは、詳しく説明していきます。
育児疲れの原因1―理想と現実のギャップによる「焦り」
育児疲れの原因となる「親の焦り」とは、子育てにおける「~した方が良い」「~しない方が良い」という知識や考え方を意識しすぎて、いつしかそれが「〜しなきゃいけない」「〜してはダメ」という強迫観念に変わり、その考えに束縛されて自縄自縛に陥ってしまっている状態のことです。
例えば、子どもに対して「1歳になったら卒乳させるべき」とか、「2歳になったらトイレトレーニングを始めるべき」とか、「離乳食の頃から色々な野菜を食べさせるべき」とか、「子どもは遅くとも9時には寝かせるべき」など、子育てには様々な「~した方が良い」「~するべき」と言われていることが沢山があります。
しかし実際は、子どもにはそれぞれ生まれ持った個性があるため、同じように育てたとしても、必ずしも同じように育つものではありません。
親側がいくら張り切って卒乳やトイレトレーニング、好き嫌いをなおす、生活リズムをなおす等に取り組んだとしても、必ずしも子どもは「親が望むような結果」をすぐに出してくれるものではありません。
つまり、子育てにおいて「~するべき」や「~しなきゃいけない」という考え方自体がそもそも合わないのです。
にもかかわらず、親が「~するべき」という考えにとらわれて、子どもに理想を求め、その理想通りにならない子どもに対して「子どもが悪い」とか「親である自分の育て方が悪い」などと否定的な評価をしてしまうのです。
すると、その否定的な評価をなんとかして改善しようとするために、焦ってさらに「~するべき」という行動が多くなり、それでも子どもが思い通りにならないので、さらに「焦り」を感じるという、負のスパイラルに陥ってしまうのです。
育児だけに限らず、仕事でも家事でも「~しなきゃいけない」「~してはダメ」ばかりだと疲れますよね。
まずは「自分が自縄自縛に陥っている」と気付くだけで かなりラクになりますよ。
育児疲れの原因2―自分の育児に対する不安から生じる「混乱」
子どもがある程度大きくなってくると、素直に親のいう事を聞かなくなったり、反抗したりするようになってきますよね。
そんなとき、「自分の育て方は本当に正しいのか?間違っていたのではないか?」と不安になる時もあると思います。
私の場合、基本的な育児方針として「できるだけ叱らずに、子どもの個性や考えを尊重し、親子で仲良く過ごしたい」と考えています。
しかし、子どもがどうしても大人の言う事を聞いてくれないとき、夫や実母などからは「お前の育て方は間違っている」とよく言われてしまいます。
「子どもを静かにさせろ」「じっと座らせろ」「もっとちゃんと躾けろ」「もっと厳しく叱れ」「言っても言うことを聞かないときは叩け」「子どもを甘やかすな」などと何度も何度も言われると、私も自分の育児方針に自信がなくなり、不安になって、どうすれば良いのか「混乱」してしまいます。
そして、コンパスを失った舟が海で遭難してしまうように、育児方針に自信を失うと子どもへの接し方が分からなくなってしまうのです。
すると当然、子ども側も戸惑い、不安になってしまいます。 そして、親子で衝突する機会が増え、結果的に親は育児疲れを感じてしまうのです。
親が育児疲れを感じるのは、子どもに対してではなく、実は周りの大人に対して「疲れている」ことも多いのです。
そんなときは、周りの大人と少し距離を置くと良いですよ。
育児疲れを解消して子どもが可愛く思えるようになる3つの方法
ここまで、育児疲れの原因が親の焦りや混乱であることをご紹介しました。
ここからは、育児疲れの解消法をご紹介していきます。
育児疲れを解消する方法① 本屋トリップ
自分が育児疲れだと気づいたら、近くの本屋(できれば大型書店)に行って、「叱らない子育て」や「子どもを伸ばす育児」についての本を読むのがおすすめです。
最近だと、「自己肯定感」や「非認知的能力」などのキーワードがタイトルに入っている本も同様の内容が載っていると思います。
私は幸いにも近所に大きな本屋が2店もあるので、いつもそちらで1~2時間ほどパラパラと数冊立ち読みし、気に入ったものを1~2冊ほど買って帰ります。
本選びのポイントは、まず目次にざっと目を通し、気になったページを少しだけ読んで、筆者の育児方針と自分の方針が合っているかどうかを確認してから読むことです。
(もし育児方針が自分と異なる意見を読んでしまうと、育児疲れを増長しかねないからです…。)
そして、それらの育児本には子どもを「叱らない」「叩かない」「突き放さない」「拒否しない」などの金言が書かれています。
それらを読めば、イライラして子どもに怒ってばかりいたこれまでの自分の行動が、子どもにとってどれだけ悪影響だったのかに気付かされます。
また、「叱るかわりに、子どもにどう接すれば良いか?」というアドバイスも載っているので、本を読んだ後にはただ「子どもを叱りすぎた」という罪悪感にさいなまれるのではなく、「これからはこうしていこう!」と前向きな気持ちになることができます。
すると不思議なもので、それまでは
またか~!やれやれ、もういい加減にして欲しいわ!
と、うんざりしていた子どもの問題行動に対して、
おっ、きたきた!早速、本に載っていたやり方を試してみよう♪
と、心に余裕を持って前向きに受け止めることができるのです。
↓こららは私のおすすめの育児本です。「最近、叱りすぎかも…」と気づいた時に何度も読み返しているバイブル本です!

言うこと聞かない!落ち着きない! 男の子のしつけに悩んだら読む本
- 作者: 原坂一郎
- 出版社/メーカー: すばる舎
- 発売日: 2010/11/18

男の子の一生を決める 0歳から6歳までの育て方 (中経の文庫)
- 作者: 竹内エリカ
- 出版社/メーカー: KADOKAWA/中経出版
- 発売日: 2015/08/27

子どもの気持ちがわかる本 子どももママもハッピーになる子育て
- 作者: イザベル・フィリオザ,アヌーク・デュボワ,土居佳代子
- 出版社/メーカー: かんき出版
- 発売日: 2019/03/11

発達障害の子どもを伸ばす魔法の言葉かけ (健康ライブラリー)
- 作者: shizu,平岩幹男
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2013/12/11
育児疲れを解消する方法② 子連れ二人きり旅行
「最近イライラしっぱなしで、どうしても子どもが可愛く思えない!」という時は、子どもと二人きりで旅行へ行くこともオススメです。
「可愛いと思えない子どもを連れて旅行なんてとんでもない!」と思うかも知れませんが、日常とは違う場面で、普段では気づきにくい子どもの一面を垣間見ることができ、見落としていた子どもの長所や成長に気付くことができます。
また、非日常の時間を過ごすことで、目や耳から普段とは違う刺激を入ってくるので、日々のストレスやイライラを忘れることができます。
個人的には、ディズニーリゾートが一番オススメです。
日本国内なのに、ゲートをくぐれば日常の風景とはかけ離れた世界が広がっていて、スタッフ(キャスト)さん達のサービスや対応も心地良く、さらに子どもが多少泣いたり走ったりしても迷惑がかからない(※限度はありますが)場所は他にありません。
(※USJはパーク内から高速道路などの外の景色が見えてしまい、現実に引き戻されてしまうので、その点ではディズニーの方が断ぜんオススメです。)
私はこれまで育児に疲れたとき、奥の手として「関西発・母子二人きりディズニーリゾート弾丸ツアー」を催行しています。(これまでに計3回は行っています。)
行く度に、息子の成長を感じることができ、帰る頃にはすっかり育児疲れを忘れて、とてもリフレッシュした気分で再び日常に戻ることができます。
育児疲れを解消する方法③ プロに子どもを肯定的に評価してもらう
園や幼児塾の先生、または自治体の育児相談・支援の方などの 育児のプロに子どもを肯定的に評価してもらえれば、育児疲れはすぐに吹き飛んでいきます。
自分の子どもを褒めてもらえるということは、親としては本当に嬉しいことなのです。
特に、自分の子育てに自信がなくなっているときには効果バツグンです。
また、親としては心配してしまうような子どもの一面(短所など)についても、育児のプロから客観的に見て「心配ない」と言われれば、とても安心することができます。
私の場合は、うちの息子が通っている幼児塾の先生がとても優しい方で、息子が毎回手を煩わせるような事をしても、しっかりと長所を捉えてくださり、きちんと評価してくださる先生がいらっしゃいます。
年に2、3回その先生と改まって面談する機会があるのですが、その度に「息子さんは~~なところがスゴイですね。~~なところはよく頑張ってると思います。」と、たくさん息子の長所を褒めてくれます。
そして、面談の後にはすっかり気分が良くなって、息子の良い面にしっかり目を向けられるようになります。
「褒める」というのは子どもだけでなく、親にとっても大切で効果大なんですね。
ママだって褒められたいのです!!
育児疲れをこじらせてしまう誤った対処法
ここまで、3つのおすすめの育児疲れ解消法をご紹介してきました。
ここからは、一見すると育児疲れ解消法のようですが、実際には育児疲れをこじらせてしまう間違った対処法を紹介していきます。
育児疲れをこじらせる対処法① ひとりの時間を楽しむ
一時的に気持ちはラクにはなるかも知れませんが、私の経験では、それで子どもを再び可愛く思えるようはなりませんでした。
例えば、子どもが一緒だと入れないお店にどうしても行きたいのに、ずっと我慢し続けているというのであれば、子どもを園や親に預けている間にひとりで行くというのは良いと思います。
帰ってきたときに、
○○ちゃんが良い子で(園やばあばのお家で)待っていてくれていたから、ママは久しぶりに好きなお店に行ってこれたよ、ありがとう。
○○ちゃん、ママがいなくても良い子で待てるようになったんだね。
と、子どもの良い一面に気づく機会になれば良いですが、
この子さえいなければ、もっと好きなだけ、自分の好きなことをして過ごせるのになぁ…
という風に考えてしまうと、育児疲れから解放されるのはまだまだ先となってしまいます。
育児疲れをこじらせる対処法② ママ友に相談する
あくまで私がコミュ障だからかも知れませんが、息子の保育園の同じクラスのママ友に育児のことで相談したところで、何も解決したことはありません。
なぜなら、ママといえども女性が集まれば結局、マウンティング争いが起こるからです。
無意識のうちに 子どもをマウンティング争いの道具にしてしまい、そこに優劣をつけようとしてしまうため、自分の子どもにさらに不満をもつきっかけになってしまう危険性があります。
例えば、トイレトレーニングで悩んでいるときに「えっ、まだオムツなの?うちの子はもうとっくにオムツとれたわよ~」などと言われようものなら、「オムツがとれないうちの子は、他所の子より劣っているんだ…」と悩みがさらに深刻になり、ついついドツボに嵌ってしまうのです。
一方で、「○○ちゃん、またオムツがとれないのね。でも、○○ちゃんは何かしているときの集中力がすごいから、集中しちゃうと ついトイレを忘れちゃうのかも知れないわね。」というように、子どもの長所にも目を向けた、気の利いたコメントを返してくれるママ友が居るなら、相談するのはアリだと思います。
私自身も↑後者のようなママ友になりたいものです。
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まとめ―育児疲れは子どもの長所を見つめ直すことで解消できる
では、育児疲れを解消して再び子どもが可愛く思えるようになる方法をまとめます。
- 自分自身の「焦り」や「混乱」を自覚し、意識的に心に余裕を持つようにする。
- 「叱らないしつけ」や「怒らない育児」についての本を読む。
- 子どもと二人きりで旅行に行き、普段の日常では気づきにくい子どもの長所に目を向ける。
- 育児のプロの方に子どもの長所を褒めてもらう。
大切なのは、子どもの短所ではなく 長所に目を向けることです。
そして、子どもの長所に目を向けられるように、心の余裕を取り戻すことです。
もし、自分の心の余裕を取り戻すのに旦那さんやお友達、親御さんの協力が得られるなら、ぜひ助けてもらってください。
反対に、旦那さんやママ友、親御さんとのかかわりが心理的に負担になるようなら、少し距離をおいてみてください。
とにかく、子どもの長所に気付かせてくれる機会を探してみてください。
自分で子どもの長所を書き出してリストを作ってみるのも良いかも知れません。(同時に、自分の長所についても同じように書き出してみるとなお良いです。)
一日でも早く育児疲れを解消して、再び子どもが「可愛くて仕方がない」と思える日々を取り戻すために、ぜひ意識してお子さんの長所を探してみてください。