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保育園や幼稚園で椅子に大人しく座っていられない。
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お絵かきやパズル、工作などの机に向かう遊びはすぐやめてしまう。
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落ち着きがなく、集中力がつづかない。
↑こんなお子さんの様子に悩まされている親御さんもいらっしゃいますよね。
お子さんに落ち着きと集中力を身につけさせるには、とにかく、お子さんに集中した経験を積ませることが大事です。
うちの息子の場合、一時期はあまり落ち着きのない子では?と心配しましたが、3歳になった今では保育園の先生や幼児教室の先生、さらに体験教室に行ったくもんの先生(初対面)にまで「3歳になったばかりなのに落ち着いていて、ものすごく集中力がある」とびっくりされます。
そこで、どうしてうちの息子が落ち着きと集中力のある子に育ったのか、自分でも改めて、これまでの息子への接し方や育児方法を振り返ってみました。
そうして分かった、わが家流の「落ち着いていて、集中力がある子の育て方」の3つのルールをご紹介したいと思います。
具体的な集中力アップトレーニング方法について知りたい方は↓の記事をお読みください。
集中力がどれだけ弱い子でもできる、簡単なトレーニング方法をご紹介しています♪
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落ち着いていて集中力のある子とは?―うちの息子の場合
ところで、落ち着いていて集中力のある子とはどんな子どもでしょうか?
うちの息子の場合、よく保育園の先生や習い事で通っている幼児教室の先生に、
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「他の子はぬりえやパズルの時間、テキトーに終わらせてすぐにおもちゃで遊びだしてしまうんですが、息子さんは自分で仕上がりに満足するまでしっかりと目の前の課題に取り組んでいます」
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「先生がお話し中に他の子がイスから立って遊んでしまっても、息子さんはじっと我慢していて、今やらなければいけないことをちゃんと分かっているようです」
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「とにかく、ぬりえやパズル・工作など、机に向かうときの集中力がすごいです」
と良く言われます。(なんだか、親バカ自慢みたいですが…)
私には息子しか子どもがいないので、先生方にそう言われるまで息子が他の子に比べて落ち着きがあって集中力があるということに気づきませんでした。
それどころか、保育園に行きだした一時期はイスに座っていられない、落ち着きのない子だったので心配していたほどです。
一体いつの間にこんなに落ち着いて集中力がある子になっていたのでしょうか。
しかしながら、元々息子の集中力を伸ばすために気を付けていたこと(3つのルール)が心当たりとしてあったので、それをこれからご紹介します。
落ち着いていて集中力のある子にするために、親として心がけた3つのルール
私が元々、息子の集中力を伸ばすために心がけたこと、それは、これからお話しする「3つのルール」を守ることでした。
それが結果として、集中力を伸ばすだけではなく、息子を落ち着きのある子にしてくれたのではないかと思います。
ルール1:子どもが静かにしているときは口出しせずに、そっと見守る
どんな子でもそうだと思いますが、乳幼児が寝ている以外で静かにしている時は、たいてい何かの遊びやいたずらをしているものだと思います。
例えば、財布や引き出しなどから、ぜんぶ中身を出してしまっていたり、何かを必死で舐めたり噛んだりしていたり、水を流しっぱなしにして遊んでいたり…。
親からすると、やめてほしいことが多いかもしれませんが、実は、子どもが静かに何かをしているときは、夢中になって集中していることが多いのです。
そして、その集中している状態を経験すること(心理学ではフロー体験という)によって、子どもの脳は「集中するためのちから」を身につけていくのです。
私は、息子がまだ生まれたばかりの頃にモンテッソーリ教育の育児本に出会い、そのことを知りました。
そこで、その本に習って子どもが静かに何かをしているときは、(それがとても危険なことでなければ)できるだけ何も言わずに、子どもに気づかれないようにしながらそっと見守ることにしていました。
いたずらをやめさせるとか、「こうしたらいいんだよ」などの口出しはしないで、息子のやりたいようにやらせていました。
息子がいたずらに夢中になっていて、それが一通りすんだ後に私が見ていることに気がついて、赤ちゃんながらにハッとなる姿は非常に見ものでした(笑)。
そのようなやり取りを何度も繰り返した結果、息子はいざというときの集中力がバツグンになったのだと思っています。
ルール2:子どもが「集中しているとき」と「集中力が切れたとき」のサインを見逃さない
子どもが集中しているときのサイン
いつしか、息子がいたずらに夢中になっているのをそっと見守っていると、あることに気づきました。
静かに遊んでいるときは、鼻息が荒いのです。
よく、小説とかで「鼻息を荒くして」という表現を見かけますが、私はそれまで、実際に鼻息を荒くしている人を見たことはありませんでした。
ですが、息子は確かに、集中しているときはいつも鼻息が荒いのです。
赤ちゃんのときは、それはもう、口からはよだれをダラダラ垂らしながら、鼻息をスコスコ言わせてよく集中していました。
本で確認すると、やはり「鼻息を荒くしているとき=集中しているとき」と書いてありました。
ですので、お子さんの集中力を伸ばしたいとお考えの方は、ぜひお子さんの鼻息の変化に注意して、お子さんの行動を観察してみてください。
そして集中しているときは、お子さんの意識のジャマをしないように心がけてください。
集中力が切れたときのサイン
逆に、お子さんの様子を観察していて、「あ、いま集中が切れたな」と感じたときは、今まで続けていた作業を素直に終了させてあげてください。
集中力が切れたサインは簡単だと思います。
それまで続けていた行動を止める、または、違う行動をし出したときです。
行動は続けていても、黙っていたのが、おしゃべりしだした、姿勢をくずした場合なども、集中力が切れたサインだと思います。
お子さんの集中力が切れたときは、たとえ、それが勉強や宿題などのやらなければならないことでも、少しくらい後回しにして良いものなら、できるだけその場はやめさせる方が良いと思います。
なぜかというと、「物事に集中して取り組むチカラ」を身につけさせたいので、それとは正反対の「ダラダラしながら何かを続ける」という経験をさせたくないからです。
これは、脳の発達うんぬんというよりも、習慣や作法(マナー)として「物事にはなんでも、集中して取り組むべき」であり、ダラダラしながらするのは「ダメなこと」だと教えるのが良いと思うからです。(「ウソをつくのは悪いこと」「人の話はちゃんと聞く」と同じレベルです。)
ルール3:子どもが集中できる遊びやいたずらを、好きなだけ何度もやらせる
うちの息子の場合、私の財布の中身をぜんぶ出すのにハマっていた時は安物の財布を買って、その中におもちゃのお金やいらないカード類を入れて息子に与えました。
そして、気が済むまで散らかしてもらいました。
また、ティッシュを箱から全部だすのにハマっていた時は、なされるがまま、ティッシュを何箱でもすべて空にさせました。
洗濯ばさみを布団のシーツの端に並べて留めていくのにハマっていた時は、息子でもつまみやすいような、バネが柔らかめの洗濯ばさみをたくさん買って用意してあげました。
ハサミで紙を切ることにハマっていた時は、ダイソーで売っている切って遊ぶ用の冊子本を10冊くらい買い与えました。
このように、息子のその時々のブームに合わせた遊び道具を用意してやり、息子の気が済むまで、思う存分やらせてあげたのです。
息子はこちらの狙い通り、飽きるまで何度も集中して遊んでくれました。
その結果、息子は集中するチカラをどんどん伸ばしていってくれました。
落ち着いていて集中力のある子に育てるためのおすすめの育児本
ここまで書いたルールは、モンテッソーリ教育を取り扱っている育児書を参考にしました。
こちらの2冊は、私が何度も何度も読んだ育児バイブル本です。↓
引っぱりだす! こぼす! 落とす! そのイタズラは子どもが伸びるサインです
- 出版社: 青春出版社
非常に読みやすく、わかりやすいです。モンテッソーリ教育にご興味がある方は、最初の1冊にいかがでしょうか?
↓こちらも、わかりやすくモンテッソーリ教育について書かれています。
3冊読めば、だいたいモンテッソーリ教育の基本的な考え方について分かると思います。ご紹介した他にも、モンテッソーリ教育を取り扱っている本はたくさん出版されていますので、ご自身に合った本を探されると良いと思います。
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まとめ―
落ち着いていて集中力のある子に育てるためには、集中した経験をたくさん積ませることが大切
もし、お子さんが「落ち着きがなく、集中力もない」とお悩みの親御さんがいらっしゃるなら、お子さんにはぜひ、落ち着きと集中力を身につけさせるために、 たくさん、お子さん自身に集中した経験を積ませてあげてください。
そのために、次の3つのルールを守ってあげてください。
ルール1
子どもが静かにしているときは口出しせずに、そっと見守る
ルール2
子どもが「集中しているとき」と「集中力が切れたとき」のサインを見逃さない
ルール3
子どもが集中できる遊びやいたずらを、好きなだけ何度もやらせる
この3つのルールを守っていれば、きっとお子さんはいつの間にか集中力があって、落ち着きのあるお子さんになっていると思います。
3つのルールはどれも簡単に試せるものだと思うので、ぜひやってみてください♪
↓合わせて、こちらの記事では具体的な集中力アップトレーニング方法についてご紹介しています。
集中力が弱い子でもできる、簡単で効果的なトレーニング方法です♪
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