- 子どもが手足などを痛がっているのは、ひょっとして骨折?
- 子どもが骨折してしまった!どうすればいい?
- 子どもの骨折を早く治したい!
↑このように、お子さんが骨折してしまった、または骨折の疑いがあるときは心配&不安ですよね。
そこで、今回は幼児の骨折についてまとめてみました。
というのも…じつは先週、うちの3歳の息子が骨折してしまったのです(泣)。
3歳児がどうして骨折してしまったのか?
何科に行けばいいのか?
どうやって治すのか?
どれくらいの期間で治るのか?
など、同じように骨折してしまった(あるいは骨折の疑いがある)お子さまの親御さんにとって、うちの息子のケースが少しでも参考情報になればとの思いで紹介させていただきます。
(※自戒の意味も込めて…汗)
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どうして折れた?幼児の骨折は気付きにくいので要注意
うちの息子が骨折したのは保育園から帰る際に階段の下から2段目の段からジャンプして飛び降りたことが原因です。
うちの息子は高いところからジャンプして飛び降りるのが好きで、普段から2段目や3段目からジャンプして飛び降りていました。
しかし、その日は着地を失敗して右足を捻るように着地してしまったのです。
着地に失敗したときに息子は泣きましたが、特段いつもと変わった様子もなく、少ししたらすぐに泣き止みました。
しかしそのすぐ後に「歩くと痛い」と言うので、 私は息子が右足首を捻挫したのかもしれないと思い、その日は息子を歩かせずに抱っこして家に帰りました。
家に帰ってしばらくすると痛みも和らいだようで、息子は普通に一人で歩いていました。
次の日、保育園の先生には昨日の夕方に足を痛めたことを伝えた上で、一日預かってもらいました。
夕方にお迎えに行ったとき、息子が園庭で走り回っているのを目撃しました。
そして、保育園の先生にも「今日一日、何度か足は痛くないかと尋ねたけれど、痛くないと言って元気にしていました」と言われました。
ところが保育園から帰った後、室内で子ども用の椅子(30cmくらいの高さ)からジャンプしたとき、着地した途端に突然火が付いたように泣き出したのです。
そして見る見るうちに右足の小指側の甲の部分が赤く腫れてきました。
30分くらい経つと腫れは赤色から少しずつ内出血のような青色へと変わってきました。
さすがにこれはおかしいと思い、急いで病院に連れて行きました。
幼児の骨折は、大人と同じく整形外科で対応してくれます。
そして、お医者様から「骨折の疑いがある」と言われてレントゲン写真を撮ってもらいました。
ところが、レントゲン写真では骨折がほとんど見えなかったのです。
(このレントゲン写真については次に詳しくお話します。)
レントゲン写真ではほとんど骨折が見えていないものの、
①足の甲が内出血で青く腫れている
②腫れている箇所を触るとひどく痛がる
ことから、息子は「骨折」と診断されました。
どんな風に折れた?
レントゲン写真で見た幼児の骨折
では実際に息子の骨折はどのようにレントゲン写真に写っていたのか、イラストでご紹介します。
上のイラストの赤い丸で囲った部分が骨折箇所です。
左足との違いがお分かりになりますでしょうか?
左足の同じ骨(中足骨)と比べると、やや小指側の膨らみ部分が凹んでいます。
上の図はイラストなので、まだ分かりやすくしてありますが、実際の写真では殆ど分かりませんでした。
整形外科の先生も「レントゲン写真では殆ど分からない。あえて言うなら、この骨がほんの少し押しつぶされているように見える。」とおっしゃっていました。
これは、お医者様の腕が悪いという訳でも、レントゲン機械の性能が悪いからという訳でもなく、3歳児の足はまだ骨が完全にできていない状態なので、レントゲン写真には写りにくいという性質をしているからです。
【ASICS公式】子供の身体の成長過程と足の特徴|アシックスによると、そもそも足の骨というのは赤ちゃんのときは軟骨の状態から始まり、成長するにつれて徐々に骨になっていくのだそうです。
幼児の場合はまだ一つ一つの骨が小さく、骨と骨の間も離れており、足全体が非常にもろい状態なんだとか。
ようやく大人と同じ構造の足になるのは なんと18歳頃だそうです。
実際に息子の足のレントゲン写真を見たとき、骨が無い部分が多くてスカスカな印象を受けました。
サイズ以外の見た目は同じでも、大人と子どもの足では構造的に全然別物なんですね!
整形外科の先生がおっしゃるには、幼児でもMRIやCTを使えばもっと確実に骨折を診断できるそうです。
しかし息子の場合は「かろうじて骨折を疑われるレントゲン写真」と「足の甲の腫れと痛み」から骨折していることは十分に明らかでしたので、MRIやCTは使いませんでした。
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どうやって治す?
幼児の骨折でもギプスを付けて安静に
こうして骨折との診断が下されたうちの息子。
足を治すためにギプスを用意してもらいました。
幸いにも、うちの息子の場合は軽い骨折だったので、石膏でガチガチに固めるような本格的なギプスではなく、大き目の冷えピタシートのようなものを水で濡らして、それを息子の足の形に合わせてから乾かして固めたギプスでした。
実際にはこのようなものです。↓
そして、装着した状態はこちら。↓
↑このようにギプスを装着した状態で上から包帯をぐるぐる巻いて、できるだけ安静にしておくように言われました。
お風呂については、ご覧の通り取り外しができるギプスなので、普通に入浴してもオッケーとのこと。
ギプス自体を水で洗うのはダメですが(濡れると柔らかくなってしまうので)、濡れたタオルで拭くくらいなら良いとのことでした。
骨折すると、入浴の際のギプスの防水対策がよく問題になりますが、うちの息子の場合は取り外し可能なギプスだったので、とても助かりました!
うちの息子の場合は処置としてはギプスだけで、その他に薬などは処方されませんでした。
幼児の骨折はどれくらいで治る?
骨折から1週間後で新しい骨ができてきた
整形外科の先生の話では、骨折が治るまでの期間は、
大人なら3ヵ月
小学生なら1ヵ月
幼児なら2週間
とのこと。
ただしこれは、一般的にギプスを外しても良いとされるまでの目安です。
骨折の箇所や状態によっては短くなったり早くなったりする場合があります。
実際、私自身が大人になってから足の小指を骨折した際は、病院に行ったもののギプスも何も処置されず、自然治癒だけで1ヵ月くらいで骨が治り、その後、患部に物が当たっても痛くない状態になるまで3ヵ月強で治りました。
さて、うちの息子が骨折してから1週間が経ち、再度診察してもらいに行きました。
骨折から1週間経過したレントゲン写真のイラストがこちらです。↓
赤い丸で囲んでいる部分が骨折していた箇所です。
1週間前はぺったんこになっていた骨の先が少し丸みを帯びてきていました。
これは新しい骨が順調に作られてきている証拠だそうです。
ただ、新たな問題が生じておりまして、左足の同じ骨と比べるとやたらぷくっと膨れているのがお分かりになると思いますが、これは骨が歪んで作られてしまったためです。
息子がギプスを嫌がったため、きちんと装着させていなかったことと、ちゃんと安静にさせていなかったためです。
というのも、息子は骨折した次の日は比較的大人しくしていたものの、3日目にはギプスを付けたまま小走りするようになり、4日目には「もう痛くない」と言いだして自分でギプスを外してしまい、普通に靴を履いて自分で歩いたり走ったりするようになっていました。
その時点では、私も「本人がもう痛くないと言っているし、骨折も軽いものだったから、ジャンプさせなければちょっとくらい歩いたりしても良いだろう」と油断していました。
そうしたら、やっぱり骨が歪んでしまいましたよ!(汗)
お医者様にも しっかり怒られてしまいました。
本当に猛反省です(滝汗)。
しかし、お医者様の話では「子どもの足はまだまだ発育途中の段階で これから骨ができてくるので、現時点で少しくらい歪んでいても何も影響は心配ない。最悪、この部分の骨については歪んでしまっても何も困らない」とのことです。
それでもやっぱり整形外科医としては「骨折したら、最低でも2週間は絶対に安静にさせてください(怒)」とのことでした(汗)。
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幼児の骨折を早く治すにはどうしたら良い?
幼児はもともと骨折の治りがはやいので、特に何も気を付けなくても2週間~1ヵ月程度で治るそうです。
そうとは言え、できるだけ早く治してやりたいのが親心。
月並みな方法ではありますが、幼児の場合は特に①睡眠をしっかりとらせることと②タンパク質を摂らせることを意識すると良いそうです。
特に幼児の場合、骨の伸長や再生には成長ホルモンが重要な役割を担っています。
成長ホルモンがしっかりと分泌されるように量・質ともに十分な睡眠をとらせることが大事です。
睡眠と成長ホルモンの関係についてはこちらの記事↓で詳しくご紹介しておりますので、合わせてご覧ください。
また、成長ホルモン自体はタンパク質をもとに身体の中で作られるため、タンパク質を積極的に摂ることが理想的です。
牛乳はカルシウムだけでなくタンパク質も豊富に含まれており、早く骨折を治すには打ってつけの食品と言えます。
ところで、肥満の場合は血糖値が高くなることによって成長ホルモンの分泌が抑えられることが報告されています。
ですので、体重やBMIが高い幼児ほど成長ホルモンの分泌が少ないため、骨折が治る速度が遅くなると考えられます。
さらに、血糖値が高くなると成長ホルモンの分泌が抑えられることから、甘いものを食べるのも骨折の治療中は控えた方が良いでしょう。
また、骨折の治りやすさには遺伝子による個人差もあるようです。
骨折の治りやすさ | 遺伝子検査・DNA検査のMYCODE(マイコード)によると、免疫系で働く白血球が分泌するインターロイキンというタンパク質の遺伝子に変異があると、骨折が治りにくくなることが報告されているそうです。
まとめ
幼児の骨折はよく寝る・しっかり食べる・安静にさせることが重要
では、これまでの話をまとめます。
- レントゲン写真には写りにくい。
- 大人と同じくギプスを付けて治す。
- 約2週間~1ヵ月程度で治る。
- 骨の再生が速いため、しっかり安静にしていないと骨が歪んで治ってしまう。
- 早く治すには睡眠と食事が重要。
今現在、子どもさんがどこか痛がっていて、骨折の可能性がゼロではないのなら、早めに整形外科に行かれることをおすすめします。
うちの息子の場合も、階段からジャンプした初日に捻挫だと素人判断せず、病院へ行っていれば今の状況とは違っていたかもしれません。
いつもお子さんのことをよく見ている親御さんの違和感に自信を持って、早めに対応することが大事だと思います。
また、骨折だと診断された場合はくれぐれも医師の指示通り安静にしてください。
でないと、うちの息子のように骨が曲がって治ってしまいますので(泣)。
うちの息子の骨折はもう1週間ほど治るまで時間がかかるそうなので、その間はできるだけ安静第一で過ごさせたいと思います。