- 幼稚園や小学校で子どもに集中力がないと注意された。
- 子どもが何かをはじめても、すぐに気が散ってしまう(集中力が続かない)。
- 小さい頃から一つのことに集中するのが苦手だった。
↑こんなお子さんの様子に頭を抱えている親御さんは多くいらっしゃると思います。
子どものの集中力をアップさせたいなら、とにかく、子どもに集中した経験(集中体験)を積ませることが大事です。
じゃあ実際には、どうすれば子どもに集中体験を積ませられるのか?
うちの子は何をするにしても集中できないのに、どうやって集中させるのか?
という疑問が浮かんでくるかもしれませんね。
そんなときにおすすめの、どんな子どもでも集中できるトレーニング方法があります。
このトレーニング法を繰り返し行えば、だれでも集中体験の経験値を狙い通りに増やすことができます。
(大人でも集中力が鍛えられます。)
今回はこの集中体験を積むトレーニング、すなわち、お子さんの集中力をアップさせるための実践的なトレーニング方法を3つご紹介していきます。
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子どもの集中力をアップさせる方法①:タイムカウント トレーニング
どんなに集中力がない子でも、最低3秒~10秒くらいは集中できるはずです。
そこで、その数秒間だけの集中経験を何回も繰り返させることで、子どもの集中力をアップさせるトレーニング方法をご紹介します。
やり方は非常に簡単です。
- まず、ストップウォッチ(秒針付きの時計でもOK)を用意します。
- そして、合図と同時にストップウォッチのタイマーをスタートさせます。
- 子どもに、時計を見ないで10秒間(最初から10秒が難しいなら3秒や5秒でもOK)あたまの中でカウントしてもらいます。
- 子どもが10秒経ったと思った瞬間に合図(「10秒経った!」と声で知らせたり、手を叩いて鳴らすなり、なんでもOK)を出してもらいます。
- 合図に合わせてストップウォッチのタイマーを止め、実際には何秒経ったのか、正確性を競います。
いかがでしょうか?これだけです。
非常に簡単だし、10秒間×数回だけすればよいので、数分もあれば終わります。
これなら、どんなに集中力の続かない子でもできるはずです。
ストップウォッチまたは時計さえあれば、いつでもどこでも手軽にできます。
実際に集中できるかどうかは、実際にやってみれば分かります。
何回も真剣に取り組むと、結構あたまが疲れます(笑)。
慣れてきたらカウントする時間を徐々に長くして、30秒や1分などを計るのもオススメです。
これを1日に何回か分けて数日間つづければ、きっと子どもの集中力がアップしているはずです。
このトレーニングを行う際に注意していただきたいのは、子どものやる気が無くなる前に切り上げて欲しいという点です。
「正確に10秒計ってやるぞ!」という気持ちがなければ集中できませんので、そうなる前にトレーニングを一旦ストップさせてください。
もし、1回しかトレーニングができなかった(子どもが乗り気じゃない)場合は、時間を置いてから再度トレーニングに取り組まれると良いです。
子どもの集中力をアップさせる方法②:タワー積み上げトレーニング法
ドミノのように物を等間隔に長く置いていくという動作はかなり集中力を使いますよね。
でも、ドミノはお家の床が広くないとできませんね。
それなら、ドミノを縦にする感覚で、狭い面積でもできるタワー積みはいかがでしょうか?
- 家にあるもの(カップ麺や積み木、1円玉等の硬貨など)をひたすら高く積んでいく。
以上!
説明のしようがないぐらい、簡単ですね。
ただし、このトレーニングを行う際に注意していただきたいのは、積む物は難しすぎても、簡単すぎてもダメだということ。
最初から難しい物でトライすると、子どもがすぐに諦めてしまってトレーニングを投げ出してしまいます。
また、簡単すぎでも面白みがないので、やはり子どもは飽きてしまいます。
子どもが少なくとも3~4つは簡単に積めて、そこから先は集中して置かないと崩れてしまう…というくらいが理想です。
子どもの好みにも寄りますが、まだ小さいお子さんならカップ麺や積み木などの少し大きめの物を、ある程度大きいお子さんなら1円玉や10円玉などの硬貨のように小さい物を積ませるのがオススメです。
このトレーニングは毎日すると飽きてしまう子どもの方が多いと思いますので、1週間くらいに1回させれば良いと思います。
もちろん、子どもがやりたがるようでしたら、毎日でも、何回でも良いと思います。
また、子ども一人で積むのを嫌がる場合は、親も隣で一緒に積んでみて、どっちが早く多い数を積めるか競争すると良いでしょう。
それでもダメなら、積むのとは違いますが、同じように集中力を要するゲームでこんなものもあります↓
親世代は良く知っている玩具かも知れませんね。
積まれた木のパズルを一つずつ順番に抜き取っていくという、バランスゲームです。
実際にやってみたことのある方なら、かなり集中力を使うということをご存知のはずです。
これなら、家族でゲームをするついでに、集中力をアップさせるトレーニングになります。
(でも、ジェンガは結構むずかしいゲームなので、大人は子どもに対してたくさんフォローしてあげないと、怒って放り出すかも知れません。)
子どもの集中力をアップさせる方法③:フラッシュカード トレーニング法
「七田式学習方法」で有名(?)かも知れませんが、カードをパッパッパッと速いスピードで紙芝居のように順にめくって行き、子どもにカードの内容を短期的に記憶させるトレーニング方法です。
この方法も集中していないと、一瞬で何のカードなのかを判別したり、記憶したりできないので、集中力をアップさせるトレーニングになります。
親の理想としては、学校の勉強に役立つ内容のカードでお子さんが喜んでトレーニングに取り組んでくれるなら良いのですが、多くの場合はそうはいかないでしょう(笑)。
そこで、例えばお子さんが興味のあるジャンル(ポケモンなど)で10枚カードを作り、その内の7~8枚ほどをパッパッパッと見せていった後、「さっき見たカードはどれとどれ?」とか「さっき見たカードの中で、無かったものはどのカード?」とか聞くと、きっと子どもも楽しんでトレーニングができると思います。
短期記憶力も養われるトレーニングですが、今はまず集中力をアップさせたいので、問題の正答率は気にしないようにしてください。
肝心なのは、子どもが集中してトレーニングに取り組めているかどうかです。
子どもが興味のあるジャンルのカードを用意できないなら、市販のフラッシュカードで試してみるのも良いと思います。
子どもが興味を持つやすそうな内容のカードが色々売られています↓。
のりものカード 第2版―0歳から (くもんのせいかつ図鑑カード)
- 出版社: くもん出版
このトレーニング方法も、繰り返せば繰り返した分だけ集中力と短期記憶力がアップしますが、毎日何回も繰り返すと子どもが嫌がってしまうと思いますので、子どもが楽しんで取り組める程度でとどめておいてください。
トレーニング法の参考にしたおすすめの育児本
これまでご紹介してきたトレーニング方法は、こちらの育児本を参考にさせていただきました↓
小学生を天才児に変える魔法の習慣 (天才児をつくるシリーズ)
- 出版社: 学習研究社
集中力アップにつながる方法だけでなく、子どもの創造力や自主性、暗算力、動体視力など様々な能力を伸ばす具体的な方法が書いてあります。
タイトルは「小学生を天才児に変える 魔法の習慣」ですが、幼児にも応用できることはたくさんあります。
今回ご紹介したトレーニング方法は、こちらの育児本を参考にした上で、少し私の個人的な考え方やアレンジを組み込んでいます。
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まとめ
―子どもの集中力を高めるには集中体験を多く経験させるのが近道
ここまで、お子さんの集中力をアップさせるための実践的なトレーニング方法3つをご紹介してきました。
このトレーニング方法は、次のようなことでお困りの親御さまにオススメです。
- 幼稚園や小学校で子どもに集中力がないと注意された。
- 子どもが何かをはじめても、すぐに気が散ってしまう(集中力が続かない)。
- 小さい頃から一つのことに集中するのが苦手だった。
冒頭でも書きましたが、お子さんの集中力をアップさせるには、とにかくお子さんに集中した経験(集中体験)をたくさん積ませることが大事です。
そして、集中体験を手軽に何度でもできる方法が、こちらの3つのトレーニングです。
- タイムカウント トレーニング
- タワー積み上げ トレーニング
- フラッシュカード トレーニング
これら3つのトレーニングをできるだけ繰り返して、子どもの集中力を伸ばしてあげてください。
このトレーニングを行う上で忘れないでいただきたいのは、子どもに無理強いはしないでいただきたいということです。
お子さんがゲーム感覚で楽しんでトレーニングに取り組めるように、親も一緒に楽しみながらトレーニングを監督してあげて欲しいと思います。
それでも、どうしてもトレーニングに取り組めない、集中してくれないというお子さんの場合は、山や川などの自然の中に連れ出してみてください。
川の上流の方で、岩と岩の間を跳んで渡らせてみたり、足元への注意が必要な急な山道を歩かせてみたりすることで、人間に本来備わっている集中力(自然の危険から身を守るための集中力)を発揮するはずです。
今回、私のおすすめのトレーニング方法を紹介しましたが、結局のところ、どんな方法で集中力を発揮しやすいかは個人個人によって違います(←あたりまえの話ですが)。
お子さんがしっかり楽しみながら集中できる方法が、最も効果的な「集中力をアップさせる方法」ですので、子ども一人ひとりに合った方法を探してみてください。