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もうお子さんにおっぱいを卒業して欲しい。
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できれば断乳じゃなく卒乳で。
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でも現状はおっぱい大好きで、どうしたら卒乳できるのかわからない。
もうお子さんが2歳や3歳もしかしたらそれ以上なのに、なかなか卒乳してくれない!と悩んでいる親御さんは少なからずいらっしゃるのではないでしょうか?
先日うちの3歳の息子がついにおっぱいを卒業できたので、そのお話をします。
結局、おっぱいを卒業するまでに2年以上かかりました(泣)。
それはもう試行錯誤、10種類もの卒乳方法を実際に試したので、今回はそれらの卒乳方法の効果やメリット・デメリット、注意点などをご紹介したいと思います。
ただし結局のところ、最も効果のある卒乳方法というのは…
卒乳の方法が大事なのではなく、卒乳して欲しいという親の想いを子どもにちゃんと伝えることと、あとはタイミングでした!
※2019年5月10日 追記:
卒乳は遅ければ遅い方が、子どもの脳や心と身体の発達にとって良い影響をもたらしてくれます。
お子さんを卒乳させようとお考えの方は、先にこちら↓の記事を読んでいただくことをおススメします。
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もう3歳なのに卒乳できない子ってどんな感じ?―うちの息子の場合
うちの息子はおっぱい大好きで、3歳になっても、
朝起きて おっぱい。
保育園から帰ってきて手を洗ってから おっぱい。
夕飯の途中でも おっぱい。
夕飯の後でも おっぱい。
DVDを見ながら おっぱい。
お風呂に入りながら おっぱい。
お風呂あがって おっぱい。
寝る前にも当然 おっぱい。
…というふうに おっぱい大好きでした。
保育園がお休みの日は家の中にいると常におっぱいを吸いに来て、おっぱいのドリンクバー状態。
外に出かけているときでも、眠たくなったり何かイヤなことがあると、すぐにおっぱいをねだっていました。
そんな息子でしたが、卒乳を目指しはじめたのは1歳になった頃からでした。
つまり、2年間以上おっぱい卒業を目指して様々な卒乳方法を試してきたのです。
子どもを卒乳させるために試した10つの方法
それでは早速、実際にわが家で試した卒乳方法をご紹介していきます♪
先に子どもやお母さんにとって負担が少ない方法、後になるほど母子ともに大変だった方法を紹介していきます。
卒乳方法その1:言いきかせ
「もうお兄ちゃん(お姉ちゃん)だから、おっぱいはバイバイしようね」と子どもに言いきかせるだけのシンプルな卒乳方法です。
効果がでるには長い時間がかかりますが、非常に簡単な方法です。
コツとしては、子どもがおっぱいを吸っている時だけではなく、吸っていない時にも「今はおっぱい吸ってないね!もう、お兄ちゃん(お姉ちゃん)だね!」と声をかけてあげること。
こうすることで、声かけそのものが子どもにとってネガティブなものではなく、ポジティブなものとして受け取られやすくなり、子ども自身のやる気(おっぱいを卒業する気)を育ててくれます。
この言いきかせ方法は次にご紹介する【カウント方法】と一緒に試すとより効果的だと思います。
うちの息子は1歳のお誕生日から始めて、結局2年間以上 何度も何度も言いきかせ続けました(遠い目)。
卒乳方法その2~4:カウントダウン
おっぱいを卒乳する日を決め、子どもに印を付けたカレンダーを見せながら「この日になったら おっぱいバイバイしようね」と言いきかせる方法です。
おっぱいを卒乳する日までの猶予は2週間~1ヵ月程度設けるのが良いでしょう。
卒乳する日までは1日経つごとに子どもと一緒にカレンダーにシールを貼るなどして、カウントダウンしていきます。
いよいよ卒乳する日になったら、次にご紹介するような、特別なイベントを行うのが良いでしょう。
卒乳イベント①:おっぱいバイバイパーティ
お家の中を飾り付けしておっぱい卒乳パーティを開きます。
おっぱいの形に似せたケーキや料理を用意すると、子どもが喜んでくれます。
そして、子どもと一緒におっぱいに「バイバイ」と手を振って、お別れする儀式をします。
うちの息子は元気よくおっぱいに「バイバイ」して、「じゃあ、もうおっぱいは本当にバイバイだね」と聞いたら、「うん!」といい返事を返してくれました。
…が、その日のうちにやっぱりおっぱいを吸ってしまいました(泣)。
この時は長い時間をかけておっぱいの卒業を期待していた分、かなりの脱力感でした…。
卒乳イベント②:ごほうび作戦(ディズニ―旅行)
おっぱいを卒乳することを約束し、息子を大好きなディズニーシーへ連れて行ってあげました。
結果として、息子は自分から「もう、おっぱいはバイバイしなきゃね」と言い出しました。
ちょっと趣旨が違うかも知れませんが、一定の効果があったのでご紹介します。
「おっぱいバイバイするならディズニーシーへ連れて行ってあげる」と言って連れて行ったものの、息子がその約束を守るとは端から期待していませんでした。
なので、その約束を口にしたのは朝、家を出たときの1度だけでした。
しかし、ディズニーシーで一通り遊んで「さあ帰ろう」と出入り口に向かってパークのエントランス(噴水の上に地球が浮かんでいる所)を歩いているとき、息子が自分から「ディズニ―来たから、もうおっぱいバイバイしないとダメだね」と言ってくれたのです。
さらには、「ディズニー来たから、ゆうちゃん(息子の一人称)、もっと良い子になるね」とも言ってくれました!
母は感動しました(涙)。
やや脱線しましたが(汗)、
おっぱい卒乳活動に行き詰まりを感じたら、たまには親子で息抜きしてみることも大事だということです。
そうすることで、おっぱいを卒乳して欲しいという親の想いが、ちゃんと子どもに伝わっているのか、確認できると思います。
さあ、それでは気を取り直して、次の卒乳方法をご紹介します。
ここから先は、物理的な方法をご紹介していきます。
卒乳方法その5:おっぱいに絆創膏を貼る
おっぱいの乳首から乳輪まで全て覆うように、大きな絆創膏を貼り付けます。
これで物理的に手も足も口も出せなくするわけです。
見た目が隠されているので、子どもはおっぱいをあきらめやすくなります。
絆創膏を貼っている間は効果がありますが、お風呂に入る時や寝る時に剥がすと、その隙に子どもがおっぱいを狙ってきます。
じゃあ、ずっと貼っていれば良いというだけの話ですが、ずっと貼っていると乳首が蒸れて痒くなったり、おっぱいの肌が荒れたりするので、長時間の貼り付けはおススメできません。
また、絆創膏を剥がすときは 意外にもかなり痛いので、何度も貼り変えるというのもおススメできません。
乳首の周りにクリームを塗って絆創膏の粘着力を弱めて貼りつけると、今度は子どもに絆創膏を剥がされてしまいます。
お出かけなどで どうしても数時間の間、一時的におっぱいを我慢させたい!という時は有効な手段ですが、多用や長時間使用が難しいという理由から、
卒乳を目指すのにはばんそうこうを張るというのはあまり使えない方法だと思います。
卒乳方法その6:おっぱいに絵を描く
おっぱいの乳首を中心に絵を描いて、子どもにおっぱいを吸うのに抵抗感を持たせるという方法です。
描く絵はアンパンマンやクマの顔などの親しみやすいものから、クモや鬼の顔など、子どもが怖がるようなものまで、何でも良いです。
私のママ友のお子さんは「ママのおっぱい、アンパンマンになっちゃったの!」と言ってアンパンマンを描いたおっぱいを見せると、笑って、そのまま卒乳できたそうです。
しかし、うちの息子の場合は笑った後、自分でもペンを持ってきて おっぱいに落描きしてきました。
そして、絵のことは意に介さず、おっぱいを吸っていました(泣)。
さらに、水性ペンで描いたのですが、石鹸で洗っても、クレンジングオイルで拭いても、消毒用アルコールをかけても、なかなかキレイに落ちず、しばらく人様には見せられない状態でした(元々、人に見せるものではありませんが)。
ですので、結局、このおっぱいに絵を描くという方法はおススメできません。
卒乳方法その7~10:おっぱいに何か塗る
おっぱいの乳首にケチャップ、ワサビや練りからし、指しゃぶり防止用クリームをそれぞれ塗ってみました。
順番にご紹介していきます。
一番のおススメは指しゃぶり防止用クリームです。
ケチャップ
おっぱいの乳首に、ケチャップを1滴だけ付けます。
そして、息子には「おっぱい吸われすぎて血が出てきちゃった」と言って見せます。
息子はおっぱいが怪我をしていると心配して、吸うのを諦めてくれました。
しかし、それも最初だけで、何度も「もう、おっぱい治った?」と聞いてきて、最終的には いつも通りおっぱいに吸い付いてきました。
ケチャップの難点は乳首に付けた後、そのまま服を着られないところです。
ケチャップが服に付くと洗濯しても取れないことがあるので、よく拭き取らなければなりません。
乳首に付けたケチャップを拭いているのを見て、息子も真似してティッシュを持ってくるようになりました。
そして、ケチャップを付けた乳首を見せても、自分でティッシュで拭き取って、そのままおっぱいに吸い付くようになりました。
この方法も、うちの息子には効果がありませんでした。
ワサビ・からし
おっぱいの乳首にワサビや練りからしを本当にちょっとだけ付けます。
ワサビやからしのついた指で乳首をチョンと触るだけで大丈夫です。
目に見えないくらいの量です。
こちらはケチャップと違って服についても洗濯で取れるので、服を着ることができます。
ただし、付けた後、時間が経つと辛さが無くなるので、おっぱいを吸う直前にこっそり乳首に付けるのが良いです。
何も知らない息子はおっぱいに吸い付いた途端、さすがに口を放しました。
そして私は「お兄ちゃんになったから、おっぱいが辛くなってきたんだよ」と声をかけました。
最初のうちはそれでおっぱいを我慢していた息子ですが、だんだんと「おっぱいが辛くても、がんばる!」と何度もおっぱいに吸い付いてきました。
頑張る方向が違うぞ、息子よ!(汗)
そして息子は多少辛くてもワサビやからし付きの乳首を克服し、おっぱいを吸い続けました。
そんな息子に対して、私もワサビやからしの量を増やして対抗したのですが、あまり量を増やすと乳首がピリピリして痛くなるので、やはり先にリタイアしてしまいました。
結局、息子は乳首にワサビやからしが付いていると匂いで分かるようになり、ティッシュで拭いて辛さが少なくなったところでおっぱいに吸い付くようになりました。
おっぱいにワサビやからしを塗る方法は、ある意味で息子の我慢強さというか、根性の太さに気づかされたチャレンジでした…。
【おススメ!】指しゃぶり防止用クリーム
乳首にドラッグストアなどに売っている「チュチュベビー」の「指しゃぶり防止用クリーム」を塗ります。
↑これは本当におススメです!
このクリームは子どもが口に入れても、もちろん大丈夫です。
ですが、味はすっごく苦いです。
ケチャップやワサビ・からしと違って無色透明なので服に付いても大丈夫だし、塗った後 時間が経っても苦味は消えません。
また、息子がティッシュで拭いても苦味は消えません。
(※お風呂に入ればキレイに取れます。)
辛さは克服した息子でしたが、このクリームの苦味は克服できなかったようで、何度も苦しめられていました(←我ながら酷い…)。
心を鬼にして このクリームを多用しましたが、結局 息子が卒乳することはありませんでした。
数時間~1日程度はこのクリームのおかげでおっぱいを我慢できても、結局 おっぱいが欲しくて泣きじゃくっている姿を見るのが親として非常につらかったので、根負けしてしまったのです。
子どもがいつ・どうやって卒乳するのかは結局…タイミング?
このようにして、様々な卒乳方法を試した私と息子でしたが、結局どれも望ましい効果はありませんでした。
どうしておっぱいを卒業できないのか 息子に問うと、息子は「本当に おっぱいが大好きだから、やめられないんだ」(←本当にこう言いました)と言っていました。
しかし、息子が3歳になる頃から少しずつですが、私(母)がおっぱいを本気で卒業して欲しがっているということを分かってくれるようになっていました。
そして、それまでにも何度かやったことがあったのですが、おっぱい以外のことで叱った時に「もうお母さん怒ったから、おっぱいは あげない!」と怒りに任せてプチ断乳(一晩だけ断乳)してみました。
もう何度も同じやり取りはしたことがあって、次の日には またおっぱいをせがんでくると思っていたのですが、結局 そのままおっぱいを卒業しました。
これまでの卒乳活動があったからこそ、このプチ断乳のタイミングで卒乳できたのだと考えています。
でも、もっと自然な卒乳を目指していた私的には結局、断乳したような、ちょっと違う(と思いたい)ような…後味の悪いおっぱい卒業になってしまいました。
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子どもが卒乳して良かったこと
ママにとって
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おっぱいを吸われている時間が無くなり、そのぶん家事や好きなことをする時間ができた。
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授乳を気にせず服を選べるようになった。(授乳中はワンピースやハイネックなどは着られなかった。)
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アルコールや薬が飲めるようになった。
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ママ友におっぱいを卒業できていないことの陰口を言われなくなった。
子どもにとって
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ママにべったりが減って、少し自立した(気がする)。
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本人に「もうお兄ちゃんだ」という自信がついた。
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ご飯を食べる量が増えた。
意外な落とし穴…子どもが卒乳した後で後悔しないために
晴れておっぱいを卒業できた我々親子ですが、 少しだけ後悔していることがあります。
それは、おっぱいを卒業と同時に、徐々に息子が母離れしてきて、以前ほど身体を密着させた抱っこをさせてくれなくなったことです。
以前は抱っこしたら私の肩に頭を預けてくれてベッタリと寄り添っていたのに、今では よそばかり向いて全然もたれかかってくれません。
もちろん、抱っこ自体は1日にたくさんする機会があるのですが、身体の密着度が少なくなったと思います。
息子が母離れするほど成長したことは喜ぶべきことなのですが、長らくべったりされていた母としては今では少し寂しい気分です。
こんなことなら、もっとべったり抱っこしていれば良かったかな…、と少しだけ後悔しています。
子どもの成長は、過ぎてみれば、あっという間です。
後悔しないように、一瞬一瞬を大事にしていきたいと思います。
2019年5月10日 追記:
うちの息子が卒乳した後で調べてわかったことなのですが、卒乳は遅ければ遅い方が、子どもの脳や心と身体の発達にとって良い影響をもたらしてくれます。
お子さんを卒乳させようとお考えの方は、お子さんが卒乳してしまう前にこちらの記事をぜひ一度読んでいただくことをおススメします。
私は3歳で息子を卒乳させたこと(卒乳するように仕向けたこと)を今では非常に後悔しています…泣
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まとめ―卒乳は親子がともに納得してはじめてできるもの
私は旦那や実母から「早くおっぱいをやめさせろ!」というプレッシャーや、授乳室で出会う、知らないお母さんからの「あんなに大きいのに まだ吸わせてる…」という白い目、そしてママ友からの「大きい子どもにおっぱい吸わせるなんてキモイ」発言にも負けず、あくまで自然卒乳を目指してきました。
そして、卒乳方法をあの手この手で2年間以上試してみた結果、やっと息子がおっぱいを卒乳してくれました。
息子が卒乳して分かったことは、結局、
卒乳の方法が大事なのではなく、卒乳して欲しいという親の想いを子どもにちゃんと伝えること(親子の合意)とタイミングだったと思います。
私はさまざまな卒乳方法を実際に試してみた経験から結局、周りがどう言おうと、親子が合意のうえ納得しなければ、結局どんな方法をとっても卒乳は成功しないということを学んだと思います。
この記事を読んでいただいた方で、もしお子さんのおっぱい卒乳がまだでお悩みの方がいらっしゃいましたら、少しでもご参考になればと思います。
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