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子どもが夜はやく寝てくれない!科学的に有効な2つの解決策

子どもが夜はやく寝てくれなくて困る

子どもが夜はやく寝てくれなくて困る!

 < 今回のお悩み >

  • 子どもが夜はやく寝てくれなくて困っている。

  • 子どもの生活リズムを早寝早起きにしたいのに、どうしても上手くいかない。

  • 夜更かしすることで子どもの成長に悪影響がないか心配。

 毎日夜更かしするお子さんをお持ちの親御さんは きっとこんな悩みをお抱えだと思います。というか、私も今まさに同じ問題で悩んでいます。

 うちの息子も最近、夜早く寝てくれない&朝早く起きられなくて本当に困っています。


 そこで、子どもの睡眠について調べてみました。

 その結果、

  1. 夜の10時~午前2時までに成長ホルモンが分泌されるというのはウソ。

  2. 成長ホルモンの分泌には睡眠時間と睡眠の質が重要。

  3. 睡眠の質を良いものにするために睡眠リズム(体内時計)と生活リズムを合わせる必要がある。

  4. 睡眠リズム(体内時計)を早寝早起きモードにするには、①(あびるタイミングと光の種類)、②規則正しい生活、③食事と運動、の優先順で改善するとよい。

ということがわかりました。

それでは、詳しくご説明していきたいと思います。

 

目次

 

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夜はやく寝ない「夜型タイプ」のうちの息子

 うちの息子は赤ちゃんの頃から朝遅く起きて、夜遅くに寝るという睡眠リズムがなかなか直らず、親が努力して(←本当に苦労して)一時的に生活リズムを直してみても、すぐにまた睡眠リズムが遅めにずれてしまう…という典型的な夜型体質です。

息子は1歳5ヵ月の頃から平日は毎日10時~18時頃まで保育園に通っていて、お昼寝や食事、お風呂の時間も毎日それなりに規則正しくしています。


朝は9時頃に起きて(親が起こして)、夜は23時~夜中の2時に寝ます(←親がどんなに必死に寝かしつけようとしても この時間になってしまう)。


どんなに朝早く起こしてみても昼間にたくさん疲れさせてみても、昼寝をするとやっぱり寝るのは夜中になってしまいます。

 市の育児相談に行ったり、インターネットでYahoo知恵袋の育児相談などを見ると、

 「子どもが早く寝るのはあたりまえ(子ども=早く眠くなるもの)」

 「子どもが早寝早起きできないのはお母さんが規則正しい生活をさせていないから」

 「子どもを夜更かしさせるのは子どもの成長に悪影響」 

 「ようするに、お母さんがダメな育て方をしている

としか言われず、ひとり自己嫌悪で涙する日々…。

たしかに、修行僧のように徹底的に生活リズムを改善してみたら、一時的には効果がありました

 

毎日、朝は子どもを6時~7時に起こして、昼間は外に連れて行き、たくさん体を動かせて、昼寝は必ず午後3時以前にさせて、それ以降はどんなに子どもがぐずっても絶対に眠らさず(←これが大変)、夜は8時頃から家中の電気を消して(子どもが電気のスイッチに手が届き、自分で電気を点けるので、ブレーカーまで落として)、静かに過ごす…。

 

たしかに効果はあるものの、ずっとこんな生活を続けるのは無理!!

しかも、暗い中でも子どもは平気で遊んでますし。

「とにかく、朝だけは早く起こせ」

 とか良く言われますが、ほぼ毎日夜更かししてしまうのに朝早く起こしたら子どもが睡眠不足にならないか心配で、睡眠不足で子どもの脳や成長に悪影響が出るくらいなら遅寝遅起きでもたっぷり眠れている方が良いと思って、あまり強制的に朝早く起こすことは私にはできませんでした。

 

本当に夜更かしはダメ?なぜ早寝早起きしなければならないのか?

そして だんだん居直りだした私は「そもそも、なぜ子どもに夜更かしさせてはいけないのか?結局、親の都合(親が早く寝たいとか)ではないか?」と子どもに早寝早起きを強制することに疑いを抱きはじめました。

 そんな時、ママ友に

夜10時~夜中の2時はゴールデンタイムって言われてて、成長ホルモンが出る時間だからその時間に寝てないと成長ホルモンが分泌されないのよ。

 ゴールデンタイムの2時間前から寝る方が成長ホルモンの分泌が良いんだって。

 成長ホルモンが少ないと成長や発達に悪影響が出ちゃうのよ。

 だから、うちの子は必ず夜7時~8時には寝かせてるの」

とドヤ顔で言われました。

 

 夜10時~夜中の2時のゴールデンタイムってなに?

じゃあ、時差がある外国に旅行する時はどうなるの?

と、この話に胡散臭さを感じた私は自分の気が済むまで徹底的に調べてみることにしました。

 

睡眠のゴールデンタイムはウソ。成長ホルモンは眠ってすぐ~3時間までの間に多く分泌される

 その前に、そもそも成長ホルモンって何?という話ですが、ウィキペディア成長ホルモン - Wikipediaで調べたところ、簡単いうと成長を促進する働き(骨を長くする、筋肉を大きくする)と体内の代謝をコントロールする働きにかかわっているそうです。

 そして、成長ホルモンは一日中 分泌されていますが1日に分泌される成長ホルモンのうち、寝ている間に分泌される量は1日の総量の約3分の2だそうです。

だから成長には睡眠が大事と言われるんですね。

 そして、こちらの科学雑誌のサイト健やかな睡眠のカギを握る「メジャースリープ」とは | ナショナルジオグラフィック日本版サイトによると、成長ホルモンは夜の10時~夜中の2時という決まった時間帯に分泌されるのではなく、眠ってすぐ~3時間までの間に多く分泌されるとありました。

 ですので、何時から寝たとしても睡眠時間は最低でも4時間以上とるということが大事ですね。

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成長ホルモンは眠った後すぐ~3時間に分泌される

成長ホルモン:寝て3時間以内に分泌が増加する。

副腎皮質ホルモン:覚醒作用がある。通常は深睡眠が多い午前3時頃までは低く抑えられ、その後明け方に向けて徐々に分泌が増加する。コルチゾールの分泌を促す副腎皮質刺激ホルモンは暗示によって分泌がコントロールできるという話もある(自己覚醒)。

出典:健やかな睡眠のカギを握る「メジャースリープ」とは | ナショナルジオグラフィック日本版サイトより作図

※図はこちら(ゴールデンタイムは間違い?成長ホルモンと睡眠の関係 | 最高の自分でいるための睡眠管理術 | ココロとカラダ | 営業サプリ)からお借りしました。

 

 睡眠のゴールデンタイムというものがまことしやかに誤解されているのは、勝手な予想ですが おそらく、睡眠中の成長ホルモンの分泌を調べる実験で、実験された人たちが22時頃に寝るようにしていたからではないでしょうか?

 22時頃に寝た人を調べたら、そこから3~4時間(22時~2時)の間に成長ホルモンが分泌されるのは当たり前ですからね。

 

  また、眠っているときに成長ホルモンが分泌されるのは生後3ヵ月頃から始まり、4~5歳頃にその機能がしっかりしたものになるそうです。

 うちの息子はまだ3歳なので、今のうちに きちんとした生活リズムを身につけさせたいと思います。

 

 成長ホルモンは時間帯に関係なく眠った後すぐに分泌が始まるのであれば、昼寝をした方が(つまり、1日の間に4時間睡眠を2回取るなどした方が)1日の成長ホルモンの分泌量が増えるのでは?!

 と早とちりしそうになりますが、ちょっと待ってください。

 成長ホルモンの分泌量はどれだけ深く眠れているかという睡眠の質によって決まるのです。

 

成長ホルモンの分泌量は「睡眠の質」によって変わってくる

 睡眠の質が悪い=浅い眠りだと、成長ホルモンの分泌は少なくなってしまうのです。

 こちらの論文https://www.jschild.med-all.net/Contents/private/cx3child/2005/006406/008/0779-0784.pdfによると、布団に入った後すぐに眠れたときの方が、成長ホルモンの分泌が多くなったと報告されています。

つまり、眠いときに寝て、深い眠りをした方が、眠くないのに無理やり寝て、浅い眠りをしたときよりも成長ホルモンがたくさん出るということです。

 子どもはまだ眠くないのに無理やり布団に入らせて、なかなか寝付けないものの、なんとか寝かしつけて、ようやく眠ってくれた~!という場合、せっかく親が苦労して寝かせても、成長ホルモンの出る量が少ないのでは、報われませんね。

 

 子どもがしっかりと眠くなったタイミングで眠らせることが、成長ホルモンをたくさん分泌させるポイントなのです。

 

 そして、成長ホルモンの分泌量と昼寝をするか、しないか、には直接の関係はないそうです。

 つまり、昼寝をしても、子どもが夜(寝るべき時間に)ちゃんと眠くなって、その眠くなったタイミングでグッスリ寝られるのであれば、成長ホルモンは、昼寝をしなかった場合と同じように分泌されるということですね。

 しかし、 注意しないといけないのは、眠くないのに昼寝させたり、昼寝し過ぎたせいで、夜眠くないのに寝させようとしたりすると、結局、浅い眠りになってしまって、成長ホルモンの分泌量が少なくなってしまうということ。

 子どもの年齢や個人差によって、昼寝しても夜ぐっすり眠れる子もいるでしょうが、大きくなるにつれて、どの子も自然に、そういったことはできなくなっていきます。

 

 ところで、なぜ昼寝をすると夜眠くなりにくいのでしょうか?

 昼と夜、2回ともぐっすり眠ることはできないのでしょうか?


 こちらの論説http://jssr.jp/kiso/syoshin/syoshin.pdfによると、それは無理な話だそうで、その理由は、睡眠とは次の2つの法則によってコントロールされているからだそうです。

  • 法則①:24時間周期の体内時計(概日リズム、サーカディアンリズム)によって、睡眠のリズム(いつ眠くなって、いつ目が覚めるか)はコントロールされている。

  • 法則②:寝る前の身体の状態(寝不足か、たっぷり睡眠が足りているか)によって、これからとる睡眠をどれだけ長くするか、また、どれだけ深い眠りにするかが決められる。

 この、法則②によって、昼寝をすると夜の眠りが浅くなるんですね。

 そして、法則①があるから、睡眠のリズムを12時間周期(1日に2回眠くなるようにする)にはできないということです。

 

 じつは、人間の体内時計は本来ならば25時間周期なんだそうです(←不思議ですね)。それを、地球の自転の24時間周期に合わせるために、私たちの身体の中では様々な調整が行われていて、その結果、私たちは24時間の生活リズムで暮らしていけるのだとか。

 赤ちゃんは、その24時間周期に合わせる働きが十分に機能していないため、25時間周期のリズムで寝たり起きたりしてしまいます。

 そして、成長するにつれて、昼・夜のリズムに合わせて起きたり寝たりできる(昼・夜に合わせた体内時計を身につけていく)ようになっていきます。


 また、赤ちゃんや幼児のうちは、深い睡眠が多いのだそうです。だから、小さい内は成長ホルモンがたくさん出て、すごいスピードで成長していくんでしょうね。

  

早寝早起きの生活リズムは、保育園や幼稚園、学校、会社などの世の中の時間に合わせるため

 話が少しそれてしまいましたが、睡眠時間と眠りの質が成長ホルモンの分泌に大事ということはお分かりいただけたと思います。

 ということは、極端な話、たとえ遅寝遅起きの睡眠リズムだとしても、眠くなったときにたっぷり眠れば成長ホルモンがたくさん出るので、子どもの成長自体には問題ないということです。

 でも、実際には子どもはいずれ保育園や幼稚園、学校、会社などに行かなければなりません

 子どもの睡眠リズムを世の中の生活リズムに合わせなければなりません。自由に昼夜逆転の生活をすることはできないのです。


 そうすると、子どもの睡眠リズムと生活リズムがずれてしまい、子どもが寝不足になってしまいます。そして、その時に成長ホルモン不足になってしまい、成長しにくくなったり、成長が遅れたり、学力や運動能力が低下したり、情緒不安などの様々な不具合が生じてくるのです。

 そうならないために、幼児のうちから社会の生活リズムに合わせた睡眠リズムを身につけさせる必要があるのです。

 

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生活リズムを遅寝遅起きから、早寝早起きにする方法

 それでは、睡眠リズムを理想の生活リズムに合わせ、早寝早起きしやすい体質にするには、どうすればいいのでしょうか?

 先ほど、睡眠リズムは体内時計(概日リズム、サーカディアンリズム)によってコントロールされるという睡眠の法則①をご紹介しましたが、睡眠リズムをなおすには、この体内時計をなおす必要があります。

(ちなみに、この体内時計のリズムは、遅い時間帯側にずらすよりも、早い時間帯側にずらす方が難しいとされています。)

 まず、体内時計をなおすとはどういうことなのかを説明します。


 こちらの論文https://www.jstage.jst.go.jp/article/kagakutoseibutsu1962/43/4/43_4_251/_pdf/-char/jaによると、人間の体内時計のリズムは本来25時間なのですが、それを毎日リセットして、24時間のリズムに合わせている働き(システム)があり、その働き(システム)の中でメラトニンと呼ばれるホルモンが大きな役割を担っているそうです。

 このメラトニンは24時間の間で、分泌される量が多くなったり少なくなったりします。
 そして、このメラトニンの分泌リズムが体内時計のリズムを決定しているそうです。
 つまり、メラトニンの分泌リズムをなおすことが、体内時計のリズムをなおすことにつながるのです。

 このメラトニンの分泌は、次の3つの方法でコントロールすることができます。

 それでは、効果が高い順にご紹介していきます。

 

「光をあびる(見る)タイミング」と「光の種類」を改善する

 メラトニンは、体内時計のリズムをコントロールする以外に、身体の脈拍や体温、血圧などを低下させて、身体に眠るための準備をさせる働きをします。

 身体の眠る準備ができてから、脳が「眠りなさい」という命令を出して、実際に脳と身体が眠るわけです。

 このメラトニンは、昼間はほとんど分泌されず、夜になると分泌が多くなります。

 通常であれば、朝起きて14~15時間ほど経ってから分泌がはじまり、2~3時間後にピークを迎えるというリズムです。

 しかし、メラトニンの分泌は、光を目で見ることによっておさえられるという性質をもっています。

 ですので、早寝早起きをするためには、光をあびる(見る)タイミングが大切だということです。

 つまり、 

  • 朝起きてから光を目でしっかり見る

  • 夜はできるだけ(メラトニンの分泌が邪魔されないように)光を目に入れないようにする

 ことが大事です。

 

 また、どんな光をあびる(見る)かも重要なポイントです。

 朝は、お天気の良い日に太陽光を見るのが一番です。直接太陽を見なくても、窓から入ってくるお日様の光をあびるだけでも十分効果があります。

 また、雨の日でも、普通のお部屋の照明(例えば8畳の広さのお部屋で30ワットの蛍光灯を2灯使用)を1~2時間ほどあびるだけでも、メラトニンの分泌がおさえられます。

 また、注意が必要なのは、夜、街灯やアーケードの光を6.5時間ほどあびるだけでも、メラトニンの分泌はおさえられてしまうらしいです。

  つまり、夕方~夜の間、お部屋で普通に照明をつけているだけで、メラトニンの分泌がおさえられてしまうので、眠くなるのが遅くなってしまう=夜更かしの原因になるということです。

しかも、身体が眠っているのに最適な状態(脳や内臓の温度が最低になっているとき)になる前に光をあびて(見て)しまうと、眠くなる時間がさらに1~2時間遅くなってしまうそうです。

 しかし、いくら早寝早起きしたいとは言っても、夜、お部屋の電気を消して生活するのは、現代社会では難しいですよね。

 そこへ朗報です!

 メラトニンは青色(波長460nm~480nm)の光によって分泌をおさえられますが、緑~黄~オレンジ~赤(波長530nm以上)の光はメラトニンの分泌には影響しないそうです。

ということは、お部屋の照明を、青色の光(波長460nm~480nm)を含まない電灯に変えればよいということですね!!

では、ここで、一般的な家庭用のLED電灯の光の波長を確認してみましょう。

蛍光灯の光の波長分布図

家庭用の蛍光灯の光が含んでいる波長

上の図は、パナソニックのランプ総合カタログ2018

https://esctlg.panasonic.biz/iportal/CatalogDetail.do?method=initial_screen&type=clcsr&volumeID=PEWJ0001&catalogID=4816220000

からお借りしました。

 

 上の図を見るとわかるように、残念ながら、どの色の蛍光灯でも青色の光(波長460nm~480nm)を含んでしまっているんですね。

 でも、オレンジに近い色(色温度が低い)の光の方が、青色の光が少なくなっています。

 もし、お部屋の照明にシーリングライトを使われているなら(←うちもそうです)、蛍光灯を昼光色(青白い光)や昼白色(白い光)ではなく、電球色(オレンジっぽい光)に変えることによって、メラトニンの分泌が邪魔されるのを防いでくれると思います。

 ちなみに、わが家で使っている東芝のシーリングライトは、光の色を青白い光~オレンジっぽい光まで好きなように調整できます。

 夜はオレンジっぽい光を点けて眠くなりやすいようにし、朝は青白いまぶしい光を点けることで目が覚めやすいようにすることができるのです。

 

 さらに、わが家では↓こんなタイプのペンダントライトも、リビングダイニングでシーリングライトと併用して取り付けているのですが、 

 このペンダントライトの良いところは、「電球」を使えるということです!(もちろん、今どきはLED電球も使えます。)

 電球がなぜ良いかというと、電球は青色の光をあまり含んでいないからです!(バンザーイ)

 下の図をご覧ください。青色の光(波長460nm~480nm)はほとんど含まれていません。

電球の光の波長グラフ

電球の光は青色の光(波長460~480nm)が少ない

上の図は、パナソニックのランプ総合カタログ2018

https://esctlg.panasonic.biz/iportal/CatalogDetail.do?method=initial_screen&type=clcsr&volumeID=PEWJ0001&catalogID=4816220000

からお借りしました。

 

 ですので、夜の間は、LEDを使っているシーリングライトはオレンジっぽい光にして、(オレンジっぽい光だけだと暗いので)電球を使っているペンダントライトも一緒に点けて、過ごすことにしました。

 実際に、夜、部屋をオレンジっぽい光にしてみたところ、本当に子どもが早く眠くなってくれました!

 そして、朝は子どもがまだ寝ていてもカーテンを開けて、窓から太陽の光を取り込み、お部屋のシーリングライトを青白い光で点けたところ、いつもより寝起き良く、早く起きてくれました!

 今まで、子どもが早寝早起きしないのは、さんざん「お母さんの育児がダメ」と言われてきましたが、そうではなく、

悪いのは「照明の光
(の種類)
」だったのです!!

 ちなみに、このように、朝はやく起きて目覚めの光をあび(見て)、夜はできるだけメラトニンの分泌を邪魔するような光をあびない(見ない)ようにし続けると、早ければ1週間ほどで体内時計のリズムが早寝早起きモードに変わるそうです。

 わが家もまずは1週間ほどつづけてみようと思います。

 

規則正しい生活をする

  早寝早起きの規則正しい生活ができないから困っているのであって、できるなら最初からしてるよって…って感じですが、ここで言う規則正しいとは、先ほどもご紹介した光をあびる(見る)タイミングと、後からご紹介する食事や運動のタイミングを、毎日決まった時間にすることが重要ということです。

 つまり、保育園や幼稚園がお休みの日だからといって、その日だけ遅くまで寝たり起きたりしていると、せっかく平日の間に早寝早起きしていても、また体内時計のリズムが遅い側にズレてしまうということです。

 上記で、睡眠の法則をご紹介しましたが、「睡眠の法則②(寝る前の身体の状態(寝不足か、たっぷり睡眠が足りているか)によって、これからとる睡眠をどれだけ長くするか、また、どれだけ深い眠りにするかが決められる)」から、もし平日の間に子どもが寝不足になっていた場合休日はその寝不足を解消するための貴重な機会になります。

 もちろん、平日の間に寝不足にならないようにすることが一番重要ですが、休日の子どもを起こす時間については、悩ましいところですよね。

 ただ、幼児のうちはメラトニンの分泌が多く、深い睡眠が多いらしいので、あまり寝不足になることはないと思われます。

 つまり、幼児は眠たくなりやすいし、眠れば(たとえ短い睡眠時間だったとしても)深い睡眠=質の良い睡眠をとれるので、疲れが回復しやすいということです。

子どもの寝不足は、もちろん気を付けなければなりませんが、心配しすぎるほどではないということです。

 

食事と運動の時間を改善する

 体内時計のリズムを改善するうえで3番目に重要なのは、食事をとるタイミング、または運動するタイミングです。食事と運動は、それぞれ同じ程度、体内時計リズムを改善させる効果があるそうです。

 

食事について

 脳は48時間以内の食事した時間を記憶しているそうです(←これが腹時計と呼ばれるものの正体らしいです)。ですので、毎日同じ時間に食事をとることが、体内時計のリズムを保つために必要です。

 

運動について

 眠いときに運動をすると、脳内で興奮物質が作られてしまい、目が覚めてしまいます。

 ですので、夕方~寝る前は、できるだけ子どもを興奮させないように、静かな遊びをするのが良いそうです。

 また、肌と肌のスキンシップによって、メラトニンの分泌が多くなるそうなので、夜は親子でくっついて静かに絵本を読んだり、マッサージしてあげたりすると、子どもが早く眠くなりやすいそうです。

 さらに、習慣的に午前中や昼間に運動することで、体内時計のリズムを前倒しにする(早い時間側にずらす)ことができるそうです。

 どんな運動が良いかと言うと、午前中は散歩をして、午後は飛んだり跳ねたり(ジャンプ)した方が、夜早く寝るようになるし、さらに丈夫な(骨密度が高い)骨が作られるそうです。

 とくに男の子には体操などの習い事をさせてあげると、夜早く寝るようになるし、丈夫な骨が作られやすいそうです。

 うちの息子の場合、食事の時間はほぼ毎日同じ時間にできていますが、運動のタイミングについては反省点がありました。

 毎晩、夫が帰ってくると、子どもはいつも飛んだり跳ねたりして遊んでしまい、寝る前に興奮状態になってしまっていました。

 そこで、夫に、子どもを興奮させるような遊びをしないように頼んでみたところ、その日は子どもが布団に入るとすぐに眠ってくれました。

 いくら子どもが喜ぶからといって、寝る前に子どもを興奮させるような遊びはしてはいけないということですね。

 

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朝型、夜型の体質は科学的に存在している

 これまで、体内時計のリズムを早寝早起きにするための方法をご紹介してきましたが、ひとつ忘れてはいけないことがあります。

 それは、「朝方体質」や「夜型体質」の人間が、科学的に実在するということです。

 体内時計(というシステム)を作り出しているのは、主に脳という臓器であり、その正体は神経細胞であり、その細胞の動きを制御するのはタンパク質やホルモンであって、さらに、それらのタンパク質やホルモンが作られる大元となるのは遺伝子(DNA)です。

 体内時計にかかわっている遺伝子(時計遺伝子)には、遺伝子多型(変異がある)があることが報告されています。

 つまり、「アルコールに強い人と弱い人」や「耳垢がカサカサの人とジュルジュルの人」、「皮膚がひっぱると伸びやすい人と伸びにくい人」が遺伝的な理由で存在しているように、

おそらくは「体内時計を簡単に朝型にずらせる人(体内時計を24時間にリセットさせるシステムが正しく働く人)」と「ずらしにくい人(体内時計を24時間にリセットさせるシステムの働きが弱い人)」がいても不思議ではありません。

 うちの息子は多分、「夜型」つまり「体内時計を24時間にリセットさせる働きが弱い人」なのではないかと疑っています。

 もちろん、だからといって、早寝早起きの生活ができないというわけではありません。

 ただ、それをするためには、「朝型の人」よりも努力や苦労が必要になるのだと思います。

 

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まとめ―子どもが夜はやく寝てくれないときの原因と対策

 では、ここまで長くなりましたが、まとめます。

  • 子どもが夜、はやく寝てくれなくて困っている。

  • 子どもの生活リズムを早寝早起きにしたいのに、どうしても上手くいかない。

  • 夜更かしすることで、子どもの成長に悪影響がないか心配。

 こんな悩みをお抱えのお母さまがた、ご安心ください。

 

 まず、遅寝遅起きによって、お子さんの成長に悪影響がないか?という心配については、「心配ありません」とお答えしたいと思います。

なぜなら、

  1. 何時から寝たとしても、成長ホルモンが多く分泌されるのは眠ってすぐ~3時間までの間だからです。

  2. 子どもが眠いときに眠った方が「質の良い睡眠」をとることができ、成長ホルモンの分泌が多くなるからです。

  しかし、保育園や幼稚園、学校などに行かせなければならないので、お子さんに早寝早起きの生活リズムをさせたい!とお望みであれば、

①光をあびる(見る)タイミングと種類を見直してください。

 朝はしっかりと光をあびさせてください。

 そして夕方~夜は、できるだけメラトニンの分泌を邪魔しない光のもとで過ごすようにしてください。

 そのために、お家の照明を、青色の光(波長460nm~480nm)をできるだけ含まないもの(オレンジっぽい光のLEDや電球など)に変えると良いでしょう。

 

②食事の時間や運動をする時間を見直してください。

 食事の時間や習慣的な運動によって、体内時計のリズムを前倒し(早い時間側にずらすことが)でき、早寝早起しやすくなります。

 また、夕方~寝る前には子どもを興奮させないように、静かに過ごすことが大事です。

 ただし、この方法で子どもの生活リズムを改善しようとしても、効果が出るには最低でも1週間~1ヵ月ほどの時間が必要になります。

 また、【遺伝的に】早寝早起きしやすい子どもとそうでない子どもがいるという事も頭に置いておいてください。

 最後に、子どもが早寝早起きしないのは、「ママのしつけがダメだから」だけではありません!!

 親の考え方やしつけだけが問題ではないです!!

(※もちろん、心当たりがある時はなおしましょうね。)

 

個人的には、お部屋の照明を見直す(電球に変える・オレンジっぽい光にする)ことが、一番効果的だと思います。
(↑もちろん、寝る前にスマホやテレビを見せていないことが前提です。)

 

 長くなりましたが、この記事が、私と同じように、お子さんが夜なかなか寝てくれなくて困っている親御さんにとって、少しでもお役に立てば幸いです。

 わたしも、息子に早寝早起きの習慣をつけさせるために、再度がんばりたいと思います!

 

今回の記事はいかがでしたでしょうか?
ご参考になればうれしいです。

これからも、育児に関する悩みや解決方法などの記事を書いていきます。

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<参照>

※言い訳ですが、普通の主婦であるゆうちゃんママが、上記の論文やサイトを読んで、自分なりに解釈してこの記事を書いています。また、多くの方に読みやすいように、あえて表現の仕方や説明を改変している部分があります。できるだけ、誤解を招かないように書いたつもりですが、万一、明らかな間違いを見つけられたのかたは、どうぞ「お問合わせフォーム」よりご指摘ください。よろしくお願いします。

 

 

 

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