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保育園や幼稚園に預けるときに、子どもが泣いてなかなかお別れできないので困っている。
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子どもが園に行くのを嫌がっていて心配…。
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子どもが園や先生と合わないのではないかと心配…。
↑このように保育園や幼稚園でお子さんが泣かずにお別れできなくて困っている方や心配されている親御さんは多いのではないでしょうか?
うちの息子も以前は保育園に行くのが大嫌いで、預けるときはいつも泣いてお別れしていました。
ですが、年少クラスに入ってから急に機嫌よく園に通うようになりました。
一体なにがうちの息子を変えたのか?
2年間いろいろと試行錯誤した末、ようやく息子が機嫌よく園に通えるようになった今だからこそ、かつての私のように悩んでいた方にアドバイスできることがあると思います。
先に簡単にお伝えすると、
子どもの気持ちにていねいに向き合い、それに寄り添った対応をひとつずつ行っていくことで、いつの間にか子どもが園に笑顔で通うようになります。
それでは、詳しくご紹介していきたいと思います。
園に預けるときに泣いて離れられない子とそうではない子どもの違いについて知りたい方はこちら↓の記事も合わせてお読みください。
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どうして泣くの?
朝、保育園や幼稚園に預けるときに泣く子どもの気持ちとは?
そもそも、なぜ朝、保育園や幼稚園に預けるときに子どもは泣いてしまうのでしょうか?
あらためて考えてみましょう。
うちの息子が泣くときは、たいてい次のような理由が多かったです。
- 次にいつママと会えるか分からないと不安だから。
- じつは、まだ眠たいから。
- じつは、なんだか少し具合が悪いから。
- 昨日イヤなことがあった、あるいは心配ごとがあるから。
- 朝、家を出る前または前日の夜にママに叱られたから。
- 園にいるより家でママと一緒にいる方が楽しいから。
いかがでしょうか?
思い当たる節はありましたか?
それでは、次はそれぞれの理由に対して一つ一つ子どもの気持ちに寄り添った対応策をご紹介していきます。
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朝、保育園や幼稚園に預けるときに泣く子どもには、その気持ちに寄り添った対応をしてあげることが一番大事
では、子どもの気持ちにていねいに向き合い、寄り添う対応とは、具体的にどのようなことなのでしょうか?
私が息子に対してこれまで行った6つの対応策をご紹介していきます。
1.迎えに行く時間を約束する
子どもの「ママと別れて、次はいつ会えるが分からない」という不安を和らげるために、朝、園に送り届ける前にその日のお迎えの時間を事前に伝えてあげましょう。
例えば「おやつを食べた後」や「みんなでDVDを観る時間」に迎えにいくと伝えます。
そして「かならずその時間に迎えに行くからね」と約束します。
この約束をすることで、息子が朝、園に行くのを嫌がるときでも、渋々ですが「園に行っても良いか…」という風に意見を曲げてくれやすくなりました。
大事なのは、この約束をしたら必ず時間通りに迎えに行くことです。
子どもは親が思っているよりずっとしっかりと約束のことを覚えています。
約束を破ってしまうと、次の約束の効果が薄れてしまうので絶対に守りましょう。
2.子どもの気持ちを言葉にしてあげて理解を示す
子どもが朝 園でお別れするときに泣く原因として、じつは子どもが寝不足だったり体調が悪かったりする場合があります。
そんなときは子どもの気持ちを代弁してあげてください。
「〇〇ちゃんはまだ眠いのね。だから、保育園に行くのがイヤなのね」
「じゃあ、今日は早めにお迎えにくるから、お家に帰ったら一緒にお昼寝しようね」
と子どもの気持ちを言葉にしてあげて、さらに不満を解消する方法(上の例ではお昼寝)を示してあげてください。
そうすることで「お母さんが気持ちを分かってくれた!」と子どもの気持ちが落ち着くことがあります。
また、先生にきちんと子どもの寝不足や体調のことを伝えるのを忘れないようにしてください。
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3.子どもの体調管理に気を付ける
上記のように声かけしても、子どもがどうしても園に行くのを嫌がりつづける場合があります。
そんなときは本当に体調が悪い可能性がありますので、無理せず休ませてみた方が良いかもしれません。
実際、うちの息子の場合ですと、朝は熱がなかったのに昼頃から熱が出てきたり、お腹の調子が悪かったりすることがありました。
親の都合でお休みさせるのがどうしても難しいなら、園に預けるときには必ず先生に体調が悪い可能性をお伝えしてください。
また、そもそも寝不足や体調不良にならないように、できるだけ規則正しい生活を送って、質の良い睡眠と食事をとれるようにしてあげてください。
4.子どもの目の前で先生に相談する
前日に園で嫌なことがあったりすると、子どもは次の日から園に行きたがらなくなります。
例えば、遊びの時間にお友達におもちゃを取られたり、「あっちに行って」などと言われたりすると、次の日から「もう園には行きたくない」と言いだします。
実際のところ、小さい子ども同士のおもちゃの取り合いなどは全く大した問題ではなく、取ったり取られたりしながら子どもは大きくなるものだと思います。
でも、子どもにとっては大きな問題なのです。
そんなときは、まずお家で子どもの気持ちに寄り添うように 話をしっかりと聞いてあげてください。
そして最後に「じゃあ明日、ママが先生に相談してあげるね」と言ってみてください。
そして実際に、子どもの目の前で先生にそのことを相談してください。
このとき、先生に事前に打合せをしておいて、小芝居をしてもらうとうまくいきます。
先生も多忙でしょうから、2~3歳の子どものおもちゃの取り合いなどは普通は問題にしません。
(↑おもちゃを取った子に注意したり、わざわざ呼び出して仲直りさせたりなどはしないということです。
親としてもそんな大ごとにするようなことは望みませんしね。)
でも、「子どもが園に行くのを嫌がっているので、それを改善するために協力して欲しい」と頼めばきっと芝居に協力してくれるはずです。
先生には子どもの目の前で話を聞いてもらうだけでOKです。
そうすることで、子どもは安心して次の日からまたいつも通り保育園にいくようになります。
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5.園にいく直前は できるだけ機嫌を損ねないようにする
朝、家を出る前にお母さんに怒られたりすると、園でお別れするときに いつもより泣いて離れなくなります。
子どもの立場からすると、お母さんと仲直りしないままお別れするのは何よりも耐えがたいことだと思うので、園に着くまでにかならず仲直りしておいてください。
子どもが安心して園に行けるように、しっかりと抱きしめて「さっきは怒っちゃったけど、○○ちゃんのこと大好きだよ」と声に出して伝えてあげてください。
一方的に謝って終わりではなく、子どもがちゃんと仲直りできたと感じることが必要です。
6.子どもを園にもう少し長い時間預けてみる
子どもが「保育園より家にいる方が楽しい」、「ママと遊ぶ方が楽しい」と感じていると、朝 お別れのときにどうしても泣いてしまいます。
こればっかりはどうしようもないと思うですが、子どもが成長することで徐々に先生や友だちと仲良くできるようになってきて、そのうち園にいる時間が楽しくなってきます。
ただ、園に短い時間しか預けていない場合は、もう少し長い時間預けてみると改善される場合があります。
長い間 園に滞在することで、その分 遊びの時間が増えたり、みんなと一緒に何かをする時間が増えるので、それで子どもが「園でも楽しい時間が過ごせる」ということを分かるようになります。
実際、うちの息子も最初は短い時間しか預けていなかったのですが、長く預けるようになってから急に園での生活に慣れてきて、園にいる時間を楽しく過ごせるようになりました。
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子どもが園に行くのを嫌がるのが長く続く場合には要注意
ここまで、子どもの気持ちに寄り添った対処法をご紹介してきました。
これから、それでも子どもが園に通うのが少しもマシにならず、子どもが3ヶ月以上ずっと登園を嫌がり続ける場合についてお話しします。
あくまで、私個人の推測ですが、
じつは、その嫌がりは「小児慢性疲労症候群(CCFS)」の症状かもしれません。
※ただし、幼児でも「小児慢性疲労症候群(CCFS)」になるのかどうかは確認できていません。(医学的な根拠があるわけではありません。)
小児慢性疲労症候群(CCFS)とは?
小児慢性疲労症候群(CCFS)とは「不登校」や「引きこもり」の小学生や中学生に多くみられる病気です。
症状としては、3ヶ月以上つづく疲労や倦怠感(けんたいかん)、睡眠・覚醒リズム障害などです。
また、これを繰り返す場合も小児慢性疲労症候群(CCFS)と見なされます。
有病率は0.2~2.3%と言われています。
関西福祉科学大学の論文「子供を蝕む大人の病気 慢性疲労症候群」によると、
以下のような不安や緊張した状態がずっと続いている
- 夜型の生活リズムによって、日常的に睡眠不足になっている。
- 入ってくる情報量が多く、競争させられている状態で脳がずっと興奮状態になっている。
- 自分を抑制して「よい子」を続けている。
- 勉強や運動練習などで身体が疲れている。
- 心理的にショックな出来事があった。
- 感染症などの病気で体調を崩した。
- いじめなど、人間関係の悩みがある。
- 引っ越しや季節の変化などで、環境の変化があった。
↑このように追い打ちをかけるようなことがあると、小児慢性疲労症候群(CCFS)を発症すると考えられています。
診断基準となる症状は 以下の通りです。
- 通常の診察や検査では明らかな原因が分からないまま、30日以上ずっと疲れが続いている、または繰り返している。
また、休んでも疲れが取れず、学校に行きたくなくなる。
何をするのもやりたくなくなる。 - 次の主な症状のうち2つ、副症状を合わせて4つ以上の症状がある。
- 主な症状
- 記憶力または集中力の低下
- 睡眠異常
- 疲労感(わずかな動作でも非常に疲れ、休んでも疲れが取れない)
- 頭が痛い または重い
- 副症状
- 喉の痛み
- 首や目の奥の痛み
- 筋肉や骨などの身体の痛み
- 腹痛や吐き気
- 微熱
- めまい
繰り返しますが、幼児も小児慢性疲労症候群(CCFS)を発症するのかどうかは医学的に確認されていません。
でも、確認されていないだけで、発症する幼児がいる可能性はゼロではないと思います。
幼児は小学生以上に、自分の身体やこころの不調を周りに伝えることができません。
幼ければなおさら、泣くという行為しかできません。
幼児の場合、小学生と違って親が必ず園まで送り届けるので「不登校」として目に見える形で症状は現れません。
だからこそ、もし小児慢性疲労症候群(CCFS)を発症している幼児がいたとしても、見落とされる可能性があるのではないかと思います。
もし、園に行くのを嫌がるのがずっと続いているお子さんの中で、
- 園でもお家でも、なんとなくずっと元気がない、おとなしい。
- 夜 なかなか寝ない。または、長時間ずっと寝続ける。
などの上記の症状に心当たりがある場合は小児科内科を受診してみてはいかがでしょうか?
ただし、小児慢性疲労症候群(CCFS)はあまり知られていないため、うつ病や神経症、自律神経失調症などに誤診されることが多いそうなので、ご注意ください。
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まとめ-
朝、子どもが園に預けるときに泣かずにお別れできるようになるには、親が子どもの気持ちに寄り添いつつ、成長を気長に待つことが必要
では、これまでのお話をまとめます。
- 保育園や幼稚園に預けるときに、子どもが泣いてなかなかお別れできないので困っている。
- 子どもが園に行くのを嫌がっていて心配…。
- 子どもが園や先生と合わないのではないかと心配…。
↑このように、保育園や幼稚園でお子さんが泣かずにお別れできなくて困っている方や心配されている親御さんは、
子どもの気持ちにていねいに向き合い、それに寄り添った対応をひとつずつ行ってみてください。
そうすれば、いつの間にか子どもが園に笑顔で通うようになります。
子どもの気持ちに寄り添った対応の具体的なものとしては、以下のような方法があります。
- お迎えの時間を事前に約束する。
- 子どもの気持ちを代わりに言葉にしてあげて理解を示してあげる。
- 子どもの体調管理には十分気を付ける。
- 子どもの前で子どもの悩みを先生に相談してあげる。
- 園に行く前には親子でしっかりと仲良くする。
- 子どもが園で楽しい時間を過ごせる時間を長くしてみる。
ほかにも、それぞれのお子さん一人一人に合わせた対処法があると思います。
色々な方法を試してみてください。
きっと、その「子どもに園に楽しんで通ってほしい」という親の気持ちはいつか子どもにも伝わるはずです。
ポイントは、気長に子どもの成長を待つことです。
きっといつの間にか、朝 泣かずにお別れできるようになっているはずです。
また、園に預けるときに泣いて離れられない子とそうではない子どもの違いについて知りたい方はこちら↓の記事も合わせてお読みください。